2019年10月24日

高校数学「2次不等式」「連立」A

高校数学「2次不等式」「連立」A

■問題
連立2次不等式x^2+x−2<0,3x^2−10x+3≦0を解け。


■考え方
連立だからといって特別なことはありません。まずはそれぞれ解きます。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

連立2次不等式は、それぞれ解いて共通範囲を求めれば完成です。
まずはそれぞれ解いてみましょう!

一つめの式を計算すると、

 x^2+x−2<0
(x+2)(x−1)<0
よって、−2<x<1・・・@


次に2つめの式を計算すると、

3x^2−10x+3≦0

 3   −1 = −1
   ×
 1   −3 = −9
――――――――――――
 3   3   −10

(3x−1)(x−3)≦0
よって、1/3≦x≦3・・・A

あとは@とAの共通範囲を求めると・・・

1/3≦x<1

ですね!

ここでは書きませんでしたが、共通範囲を探すときは、数直線を使ってみるとわかりやすいですよ!


次の問題→連立2次不等式B


関連項目
2016年センター数学1A第1問[3]


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posted by えま at 23:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次不等式」「連立」@

高校数学「2次不等式」「連立」@

■問題
連立2次不等式x^2−9x+18>0,x^2−8x+7<0を解け。


■考え方
連立だからといって特別なことはありません。まずはそれぞれ解きます。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

連立2次不等式は、それぞれ解いて共通範囲を求めれば完成です。
まずはそれぞれ解いてみましょう!

x^2−9x+18>0
 (x−3)(x−6)>0
よって、x<3,x>6・・・@

x^2−8x+7<0
(x−1)(x−7)<0
よって、1<x<7・・・A

あとは@とAの共通範囲を求めると・・・

1<x<3,6<x<7

ですね!

ここでは書きませんでしたが、共通範囲を探すときは、数直線を使ってみるとわかりやすいですよ!


次の問題→連立2次不等式A


関連項目
2016年センター数学1A第1問[3]


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posted by えま at 22:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次不等式」「全ての実数」A

高校数学「2次不等式」「全ての実数」「判別式」A

■問題
2次不等式x^2−(k+3)x+4k≧0の解が全ての実数であるような定数kの値の範囲を求めよ。


■考え方
(2次式)≧0の解が全ての実数というのはつまり、2次関数とx軸の共有点が0個または1個です。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

今回の問題の2次式は、x2乗の係数がプラスだから下に凸の2次関数になるので、
(2次式)≧0の解が全ての実数となるためには、2次関数とx軸が共有点を持たないか接する必要があります。
つまり、D≦0です。

x^2−(k+3)x+4k≧0なので、D=b^2−4acに、a=1,b=−(k+3),c=4kを代入して、

D={−(k+3)}^2−4×1×4k
 =(k+3)^2−16k
 =k^2+6k+9−16k
 =k^2−10k+9≦0
   (k−1)(k−9)≦0

この2次不等式の解は横軸の下側なので、求めるkの値の範囲は、

1≦k≦9


連立2次不等式@


関連項目
判別式
xの値にかかわらず常に成り立つ2次不等式


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posted by えま at 21:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次不等式」「全ての実数」@

高校数学「2次不等式」「全ての実数」「判別式」@

■問題
2次不等式2x^2−kx+k+1>0の解が全ての実数であるような定数kの値の範囲を求めよ。


■考え方
不等式の解が全ての実数であるならば、2次関数のグラフと横軸との共有点がないので・・・


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

今回の問題の2次式は、x2乗の係数がプラスだから下に凸の2次関数になるので、
「不等式の解が全ての実数」というのは、「2次関数とx軸の共有点がない」と同じ意味を表します。

2次関数とx軸の位置関係は判別式D=b^2−4acで調べることができます。

共有点を持たないときは、D<0です。

2x^2−kx+k+1>0なので、D=b^2−4acに、a=2,b=−k,c=k+1を代入して、

D=(−k)^2−4×2×(k+1)
 =k^2−8k−8<0

解の公式に代入して、

k=[−(−8)±√{(−8)^2−4×1×(−8)}]/2×1
 ={8±√(64+32)}/2
 =(8±√96)/2
 =(8±4√6)/2
 =4±2√6

D<0なので、これら2つの解の間が求める範囲だから、

4−2√6<k<4+2√6


次の問題→解が全ての実数の2次不等式A


関連項目
判別式
xの値にかかわらず常に成り立つ2次不等式


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posted by えま at 19:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次方程式」「実数解」「判別式」

高校数学「2次方程式」「実数解」「判別式」

■問題
2次方程式x^2+(k+1)x+k+2=0が、実数解を持たないような定数kの値の範囲を求めよ。


■考え方
実数解を持たないならば、判別式D<0ですね!


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

2次方程式の解の個数は判別式D=b^2−4acで調べることができます。

実数解を持たないときは、D<0です。

D=b^2−4acに、a=1,b=k+1,c=k+2を代入して、

D=(k+1)^2−4×1×(k+2)
 =k^2+2k+1−4k−8
 =k^2−2k−7

この式の値がマイナスのとき解を持たないので、普通に2次不等式を解きます。
まずはイコールゼロで解くと、

k=[−(−2)±√{(−2)^2−4×1×(−7)}]/2×1
 ={2±√(4+28)}/2
 =(2±√32)/2
 =(2±4√2)/2
 =1±2√2

2乗の係数はプラスだから、放物線のグラフは下に凸なので、マイナスになるのは2つの解の間です。
すなわち、求めるkの値の範囲は、

1−2√2<k<1+2√2


次の問題→解が全ての実数の2次不等式@


関連項目
判別式


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posted by えま at 15:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次方程式」「判別式」「重解」

高校数学「2次方程式」「判別式」「重解」

■問題
2次方程式x^2+(k+1)x+k+2=0が、重解を持つような定数kの値を求めよ。


■考え方
重解ならば、判別式D=0ですね!


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

2次方程式の解の個数は判別式D=b^2−4acで調べることができます。

解が1個すなわち重解のときは、D=0です。

D=b^2−4acに、a=1,b=k+1,c=k+2を代入して、

D=(k+1)^2−4×1×(k+2)
 =k^2+2k+1−4k−8
 =k^2−2k−7

この式の値がゼロのときが重解なので、普通に2次方程式を解きます。
因数分解はできなさそうなので、解の公式に代入して、

k=[−(−2)±√{(−2)^2−4×1×(−7)}]/2×1
 ={2±√(4+28)}/2
 =(2±√32)/2
 =(2±4√2)/2
 =1±2√2


次の問題→実数解を持たないとき


関連項目
判別式


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posted by えま at 13:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次不等式」C

高校数学「2次不等式」C

■問題
2次不等式3x^2−6x+1<2x^2−17を解け。


■考え方
2次不等式を解くときは、まずはイコールゼロで解いて、グラフを考えます。
もともと右辺がゼロになってないときは、最初に式の変形をします。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

まずは右辺がゼロになるように式の変形をします。

3x^2−6x+1<2x^2−17
x^2−6x+18<0

そしてイコールゼロにして解きます。

x^2−6x+18=0

x=[−(−6)±√{(−6)^2−4×1×18}]/2×1
 ={6±√(36−72)}/2

2次不等式Aの問題と同じように、ルートの中身がマイナスになってしまいました。
ということは、2次関数のグラフがx軸との共有点を持ちません。

x^2−6x+18は、x^2の係数が正の数なので、放物線のグラフは下に凸です。
下に凸のグラフがx軸との共有点を持たないならば、式の値は常にプラスである。ということがわかります。

x^2−6x+18<0の範囲を求めたいですが、そんなときはないので、求める解は

解なし

となります。


ちなみに、今回の問題も、Aの問題も、判別式を使えば、マジメに解の公式に代入しなくても、放物線がx軸と共有点を持たないことがわかりますが、一目でそういう場合なのかどうかを判断するのは難しいと思いますし、「まずは因数分解をする。できなければ解の公式」という考え方で全て解決できるので、このブログではこの解き方で統一しています。
今後場合によっては、先に判別式を考える方法を解説することもあるかも知れません。


次の問題→重解を持つとき


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posted by えま at 12:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校数学「2次不等式」B

高校数学「2次不等式」B

■問題
2次不等式x^2−12x+36≦0を解け。


■考え方
2次不等式を解くときは、まずはイコールゼロで解いて、グラフを考えます。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

x^2−12x+36≦0の場合も、まずはイコールゼロにして解いてみます。

x^2−12x+36=0
    (x−6)^2=0
よって、x=6

つまり、2次関数のグラフを考えた場合のx軸との共有点はx=6の1点である。というわけです。
これはx軸と接する。場合ですね。

x^2−12x+36≦0なので、x軸から下側の範囲を聞いています。
x=6の1点のみがこの範囲を満たしているので、求める解は

x=6


次の問題→2次不等式C


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高校数学「2次不等式」A

高校数学「2次不等式」A

■問題
2次不等式3x−2x^2<6を解け。


■考え方
2次不等式を解くときは、まずはイコールゼロで解いて、グラフを考えます。
イコールゼロになってないときは、式の変形をしてから2次方程式にすると良いです。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

まずは式の変形をします。

   3x−2x^2<6
−2x^2+3x−6<0
 2x^2−3x+6>0

x^2の係数はプラスにしておいた方がわかりやすいと思います。
その際には、不等号の向きを直すことも忘れずに!

あとは前回の問題と同様に、イコールゼロで解いて・・・ということで、解の公式に代入してみると、

x=[−(−3)±√{(−3)^2−4×2×6}]/2×2
 ={3±√(9−48)}/4

この辺で、気になる点がありますね?
√の中身がマイナスになってしまいます。
ということは、この方程式は実数解を持ちません。
つまり、2次関数のグラフを描いた場合、x軸と共有点を持たないことになります。

下に凸のグラフが共有点を持たないならば、その2次式の値は常に正の数である。ということができます。

変形した2次不等式は2x^2−3x+6>0で、つまりは式の値が正の数になる場合を聞いているので、

解は「すべての実数」ですね!


次の問題→2次不等式B


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posted by えま at 06:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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高校数学「2次不等式」@

■問題
2次不等式x^2+4x−7≧0を解け。


■考え方
2次不等式を解くときは、まずはイコールゼロで解いて、グラフを考えます。


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

イコールゼロにして解いた値は、グラフのx軸との交点になります。

x^2+4x−7=0を解の公式に代入して、

x=[−4±√{4^2−4×1×(−7)}]/2×1
 ={−4±√(16+28)}/2
 =(−4±√44)/2
 =(−4±2√11)/2
 =−2±√11

2次関数のグラフを描いた場合のx軸との交点が、x=−2+√11と−2−√11というわけです。

もとの不等式はx^2+4x−7≧0なので、グラフのうちx軸よりも上側の部分を考えます。

x^2の係数はプラスなので下に凸のグラフだから、「小さい方より左、大きい方より右」が求める範囲です。

よって、x≦−2−√11,x≧−2+√11


次の問題→2次不等式A


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