◆問題
次の1次方程式を解きなさい。
0.3(0.9−0.4x)=−0.1x+0.21
◆解答解説
小数を含む方程式は、小数があるとやりにくいので、小数がなくなるような数を両辺に掛ける。ことを最初にやるのがノーマルです。
小数点以下の桁数が一番多いのは0.21だから、これが整数になるような数を両辺にかけます。
つまり、両辺に100を掛ければOKですね!
「両辺に100をかける」とは「全ての項に100をかける」だから、
30(90−40x)=−10x+21
このようにやってしまう人もいると思いますが、これは間違っています。
なぜかというと、左辺のカッコの外と中両方に100をかけると、トータルで100×100=10000をかけていることになってしまうからです。
正しくは、以下のうちのどれかの考え方をします。
★0.3(0.9−0.4x)の部分は、かけ算でつながっているので、コレ全体で一つの項だから、カッコの外か中のどちらかだけに100をかける。
と見ることもできますし、
★0.3(0.9−0.4x)のカッコを外すと、0.27−0.12xだから、これらに100をかける。
と考えてもよいです。
あるいは、100=10×10だから、
★カッコの外と中の両方に10をかける。
と考えることもできます。
以上のどの考え方でも正しく解くことができますし、どれで解いてももちろん答えは同じです。
この場合計算が一番簡単なのは、最後の「両方に10をかける」なので、ここではこのやり方でやっていきます。
「両辺に100をかける=カッコの中と外の両方に10をかける」だから、
3(9−4x)=−10x+21
27−12x=−10x+21
10x−12x=21−27 ←移項した
−2x=−6
x=3
◆関連項目
1次方程式の基本的な解き方、移項
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ラベル:数学