2022年11月01日

高校物理「波動」「ドップラー効果」車の速さを求める問題@

高校物理「波動」「ドップラー効果」車の速さを求める問題@

◆問題

水平な平面上に設置された測定装置に向かって、車が接近してくるとする。測定装置から振動数f0の音波を出すと、その音波は車に当たって反射して、測定装置に戻ってくる。この戻ってきた音波を測定することにより、車の速さを求めることができる。音速をV,車の速さをv,V>vとして次の問いに答えよ。

(1) 測定装置に戻ってきた音波の振動数f'を求めよ。


参考図

装置    車
 ▼    ←
 |    □□     
―――――――――


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AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、学校の授業の補習、定期テスト対策だけでなく、「大学入試共通テスト」の対策授業を行っています。
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◆解説

ドップラー効果の問題です。
観測者が聞く音の振動数をf',音源の振動数をf,音速をV,音源の速度をvs,観測者の速度をvoとすると、

f'={(V−vo)/(V−vs)}f

の式が成り立ちます。

まず、測定装置から音が出て、その音は車に反射して測定装置に戻ってきて、測定装置はその音の振動数を測定することができる。という設定ですね。

この場合、車は「動く反射板」のはたらきをします。反射板が動くときのドップラー効果の場合と同様です。
つまり、振動数f0の音波を受け取って、動きながら反射するので、ドップラー効果の影響を受けた振動数f'の音を出します。

車は音に向かって進んでいるので、vo=−vと考えます。車が受け取る音の振動数をf1とすると、

f1=[{(V−(−v)}/(V−0)]f0
 ={(V+v)/V}f0

ですね。
車はvの速さでこの振動数の音を出すと考えられるので、

f'={(V−0)/(V−v)}{(V+v)/V}f0
 ={V/(V−v)}{(V+v)/V}f0
 ={(V+v)/(V−v)}f0

これが車が反射する音、すなわち、測定装置が観測する音の振動数です。


次の問題→うなりを使って車の速さを求める


◆関連問題
反射板が動くときのドップラー効果

ドップラー効果
波動まとめ


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本日配信のメルマガ。2019年センター数学2B第1問[2]

本日配信のメルマガでは、2019年大学入試センター試験数学2B第1問[2]を解説します。


【高校数学】読むだけでわかる!共通テスト数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html


リクエスト等ございましたら、mm@a-ema.comまでお知らせください。


■ 問題

2019年センター試験数2Bより

第1問

[ 2 ] 連立方程式

  {log[2](x+2)−2log[4](y+3)=−1 ……{2}
  {(1/3)^y−11(1/3)^(x+1)+6=0 ……{3}

を満たすx,yを求めよう。

 真数の条件により、x,yのとり得る値の範囲は[タ]である。[タ]に当てはまる
ものを、次の{0}〜{5}のうちから一つ選べ。ただし、対数log[a]bに対し、
aを底といい、bを真数という。

{0} x>0,y>0  {1} x>2,y>3  {2} x>−2,y>−3
{3} x<0,y<0  {4} x<2,y<3  {5} x<−2,y<−3

 底の変換公式により

  log[4](y+3)={log[2](y+3)}/[チ]

である。よって、{2}から

  y=[ツ]x+[テ] ……{4}

が得られる。

 次に、t=(1/3)^xとおき、{4}を用いて{3}をtの方程式に書き直すと

  t^2−[トナ]t+[ニヌ]=0 ……{5}

が得られる。また、xが[タ]におけるxの範囲を動くとき、tのとり得る値の
範囲は

  [ネ]<t<[ノ] ……{6}

である。

 {6}の範囲で方程式{5}を解くと、t=[ハ]となる。したがって、連立方程式
{2},{3}を満たす実数x,yの値は

  x=log[3]([ヒ]/[フ]),y=log[3]([ヘ]/[ホ])

であることがわかる。


※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、対数の底やマーク部分の□は[ ]で
表記しています。

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■ 解説目次

 ◆1 分数の指数の計算
 ◆2 指数・対数の関係
 ◆3 対数の計算法則
 ◆4 底が正の数なら真数も正の数

(以下略)

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■ 解説


◆1〜3は省略します。


 ◆4 底が正の数なら真数も正の数

では今回の問題です。

  {log[2](x+2)−2log[4](y+3)=−1 ……{2}
  {(1/3)^y−11(1/3)^(x+1)+6=0 ……{3}

このような連立方程式のx,yを求める問題です。

指数・対数に慣れていない人にとっては、途方もなく難しく見えると思いますが、
大学入試レベルとしては、普通程度の難易度の式です。
落ち着いてひとつひとつわかることを確認して、式や値を求めていきましょう!

最初の設問では、真数条件より、x,yの値の範囲を表します。

指数対数の底が正の数ならば、その真数も正の数になる。というのが真数条件です。
つまり、もとの数が正の数ならば、それを何乗しても正の数にしかならない。
ということですね。

ということは、log[2](x+2)のx+2は正の数、つまり、x+2>0である
ことがわかります。これを解くと、


(以下略)


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解説の続き・解答や公式一覧などは・・・

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日本史「室町幕府の成立」南北朝の動乱@

日本史「室町幕府の成立」南北朝の動乱@

◆問題

空欄に適語を入れてください。

1336年、京都を制圧した足利尊氏は、持明院統の(@)天皇を立て、建武式目を発表した。これに対し後醍醐天皇は、(A)の山中にこもって正当の皇位を主張した。
これが(A)の南朝(大覚寺統)と(B)の北朝(持明院統)による南北朝の動乱の始まりである。


解答はこのページ下


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@光明、A吉野、B京都

1336年、京都を制圧した足利尊氏は、持明院統の光明天皇を立て、建武式目を発表した。これに対し後醍醐天皇は、吉野の山中にこもって正当の皇位を主張した。
これが吉野の南朝(大覚寺統)と京都の北朝(持明院統)による南北朝の動乱の始まりである。


前の問題→建武の新政A
次の問題→南北朝の動乱A


中世まとめ原始・古代まとめ


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