高校物理「波動」「ドップラー効果」車の速さを求める問題A
◆問題
水平な平面上に設置された測定装置に向かって、車が接近してくるとする。測定装置から振動数f0の音波を出すと、その音波は車に当たって反射して、測定装置に戻ってくる。この戻ってきた音波を測定することにより、車の速さを求めることができる。音速をV,車の速さをv,V>vとして次の問いに答えよ。
(1) 測定装置に戻ってきた音波の振動数f'を求めよ。
(2) 測定装置で20000Hzの音波を出したとき、戻ってきた音波との干渉によって生じるうなりが1秒あたり2500回観測された。V=340m/sとして、車の速さを求めよ。
この記事では(2)を解説します。
参考図
装置 車
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◆解説
振動数が異なる音が同時に観測されたとき、その振動数の差によってうなりが観測されます。
うなりの回数をf,2つの音をそれぞれf1,f2とすると、
f=|f1−f2|
となります。
(1)より、戻ってきた音の振動数は{(V+v)/(V−v)}f0です。
測定装置から出た音の振動数f0との差の分だけうなりが観測され、それが2500回というわけです。
その通りに計算してみると、
{(V+v)/(V−v)}f0−f0
={(V+v)/(V−v)}f0−{(V−v)/(V−v)}f0
={2v/(V−v)}f0
これがうなりの回数を表すので、イコール2500となります。
これにV=340,f0=20000を代入して、
={2v/(340−v)}20000=2500
両辺を100で割って、(340−v)をかけると、
2v×200=25(340−v)
あとは普通に解きます。
400v=8500−25v
425v=8500
v=20
というわけで、この車の速さは20m/s
(1) 測定装置に戻ってきた音波の振動数f'を求めよ。に戻る
◆関連問題
反射板が動くときのドップラー効果
ドップラー効果、うなり
波動まとめ
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2022年11月03日
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