2022年11月03日

高校物理「波動」「ドップラー効果」車の速さを求める問題A

高校物理「波動」「ドップラー効果」車の速さを求める問題A

◆問題

水平な平面上に設置された測定装置に向かって、車が接近してくるとする。測定装置から振動数f0の音波を出すと、その音波は車に当たって反射して、測定装置に戻ってくる。この戻ってきた音波を測定することにより、車の速さを求めることができる。音速をV,車の速さをv,V>vとして次の問いに答えよ。

(1) 測定装置に戻ってきた音波の振動数f'を求めよ。

(2) 測定装置で20000Hzの音波を出したとき、戻ってきた音波との干渉によって生じるうなりが1秒あたり2500回観測された。V=340m/sとして、車の速さを求めよ。


この記事では(2)を解説します。


参考図

装置    車
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◆解説

振動数が異なる音が同時に観測されたとき、その振動数の差によってうなりが観測されます。
うなりの回数をf,2つの音をそれぞれf1,f2とすると、

f=|f1−f2|

となります。

(1)より、戻ってきた音の振動数は{(V+v)/(V−v)}f0です。
測定装置から出た音の振動数f0との差の分だけうなりが観測され、それが2500回というわけです。
その通りに計算してみると、

 {(V+v)/(V−v)}f0−f0
={(V+v)/(V−v)}f0−{(V−v)/(V−v)}f0
={2v/(V−v)}f0

これがうなりの回数を表すので、イコール2500となります。
これにV=340,f0=20000を代入して、

={2v/(340−v)}20000=2500

両辺を100で割って、(340−v)をかけると、

 2v×200=25(340−v)

あとは普通に解きます。

  400v=8500−25v
  425v=8500
     v=20

というわけで、この車の速さは20m/s


(1) 測定装置に戻ってきた音波の振動数f'を求めよ。に戻る


◆関連問題
反射板が動くときのドップラー効果

ドップラー効果うなり
波動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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