2022年12月02日

高校物理「波動」「光波」ニュートンリングB

高校物理「波動」「光波」ニュートンリングB

◆問題

水平な平面ガラスの上に、曲率半径Rの平凸レンズを凸面を下にして置く。上から波長λの単色光をあてると、明暗の環が観測された。平凸レンズの球面の中心をO,平凸レンズと平面ガラスとの接点をC,Cからrだけ離れた点をB,Bの真上の平凸レンズの球面上の点をAとして、次の問いに答えよ。

(1) AB間の距離がdであったとする。dをR,rで表せ。ただし、R≫dとする。

(2) 反射光が強め合う条件式をr,R,λ,mを使って表せ。ただし、m=0,1,2,…とする。

(3) 平凸レンズの中心の真上から見ると、レンズの中心は明るく見えるか、暗く見えるか。


この記事では(3)を解説します。
(ご自分で図を描きながら読むことをおすすめします)


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◆解説

明るく見える=反射光が強め合う
暗く見える=反射光が弱め合う

と考えればOKです。

反射光が強め合う条件式は(2)で求めたように

2/R=(m+1/2)λ

です。

またこの問題の場合、弱め合う場合は、半波長の偶数倍になるので、

2/R=mλ

となります。

レンズの中心はr=0です。
強め合う方の式にm=0を入れてもr=0とならず、弱め合う方の式にm=0を入れればr=0となるので、

レンズの中心は反射光が弱め合う点であり、暗く見える。とわかります。


次の問題→5番目の明環の半径


◆関連項目
三平方の定理(中学数学)
光学距離
波動まとめ


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posted by えま at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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