◆問題
全方向に等しく音を出す小球状の音源が、図1のように、点Oを中心として半径r,速さvで時計回りに等速円運動をしている。音源は一定の振動数f0の音を出しており、音源の円軌道を含む平面上で静止している観測者が、届いた音波の振動数fを測定する。
音源と観測者の位置をそれぞれ点P,Qとする。点Qから円に引いた2本の接点のうち、音源が観測者に近づきながら通過する方をA,遠ざかりながら通過する方をBとする。また、直線OQが円と交わる2点のうち観測者に近い方をC,遠い方をDとする。vは音速Vより小さく、風は吹いていない。

問1 音源にはたらいている向心力の大きさと、音源が円軌道を点Cから点Dまで半周する間に向心力がする仕事を表す式を求めよ。ただし、音源の質量をmとする。
問2 空欄に入る記号を図2の点の中から全て選べ。
音源の等速円運動にともなってfは周期的に変化するるこれは音源の速度の直線PQ方向の成分によるドップラー効果がおこるからである(図2)。このことから、fがf0と等しくなるのは、音源が[ ]を通過したときに出した音を測定した場合であることがわかる。

問3 音源が点A,点Bを通過したときに出した音を観測者が測定したところ、振動数はそれぞれfA,fBであった。fAと音源の速さvを表す式を求めよ。
問4 次に、音源と観測者を入れ替えた場合を考える。図3に示すように、音源を点Qの位置に固定し、観測者が点Oを中心に時計回りに等速円運動をする。

このとき、等速円運動をする観測者が測定する音の振動数についての記述として最も適当なものを、次の@〜Dのうちから1つ選べ。[ 19 ]
@ 点Aにおいて最も大きく、点Bにおいて最も小さい。
A 点Bにおいて最も大きく、点Aにおいて最も小さい。
B 点Cにおいて最も大きく、点Dにおいて最も小さい。
C 点Dにおいて最も大きく、点Cにおいて最も小さい。
D 観測の位置によらず常に等しい。
音源が等速円運動している場合(図1)と観測者が等速円運動している場合(図3)の音の速さや波長について考える。
問5 次の文章(a)〜(d)のうち、正しいものの組み合わせを、後の@〜Eのうちから1つ選べ。[ 20 ]
(a) 図1の場合、観測者から見ると、点Aを通過したときに出した音の速さの方が、点Bを通過したときに出した音の速さより大きい。
(b) 図1の場合、原点Oを通過する音波の波長は、音源の位置によらずすべて等しい。
(c) 図3の場合、音源から見た音の速さは、音が進む向きによらずすべて等しい。
(d) 図3の場合、点Cを通過する音波の波長は、点Dを通過する音波の波長より長い。
問5の解答解説はこのページ下
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◆解答解説
正しいものの組み合わせを選ぶ問題ですが、つまりはa〜dそれぞれの正誤を判断すればOKです!
(a) 図1の場合、観測者から見ると、点Aを通過したときに出した音の速さの方が、点Bを通過したときに出した音の速さより大きい。
→風が吹くなどの要素がないので、音速は変わりません。つまり、aは誤り。
(b) 図1の場合、原点Oを通過する音波の波長は、音源の位置によらずすべて等しい。
→音源がOを中心とする等速円運動をしているので、音源からOの方向の速度の変化はありません。だから、振動数は一定、音速も変わらないので波長も変わりません。つまり、bは正しい。
(c) 図3の場合、音源から見た音の速さは、音が進む向きによらずすべて等しい。
→aと同様に、音速は一定です。つまりcは正しい。
(d) 図3の場合、点Cを通過する音波の波長は、点Dを通過する音波の波長より長い。
→音波の進む向きに対する速度はどちらもゼロなので、bと同様に、振動数は一定、音速も一定だから波長も一定です。つまり、dは誤り。
というわけで、「bとcが正しい」ですね!
この問題の最初に戻る→音源にはたらいている向心力の大きさと、向心力がする仕事を表す式
◆関連項目
円運動、ドップラー効果
円運動まとめ、波動まとめ
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