2024年12月11日

高校化学「高分子化合物」Gly,Tyr,Lysからなるペプチドの構造

高校化学「高分子化合物」Gly,Tyr,Lysからなるペプチドの構造

■問題

グリシンH−CH(NH2)COOH(Gly),チロシンHO−C64−CH2CH(NH2)COOH(Tyr),リシンH2N−(CH2)4−CH(NH2)COOH(Lys)からなるトリペプチドAがある。リシンのカルボキシ基が形成したペプチド結合のみを加水分解する酵素を用いて、Aを分解したところ、ジペプチドBとアミノ酸Cが得られた。Bはキサントプロテイン反応陽性だった。アミノ酸Cは鏡像異性体を持たなかった。
このとき、トリペプチドAの構造をGly,Tyr,Lysを用いて答えよ。


解答はこのページ下

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■解答

まず、トリペプチドを

2N−X−Y−Z−COOH

と表します。
XY間、YZ間はそれぞれペプチド結合です。
左端がN2N−で、右端が−COOHなので、ペプチド結合のCとNの位置関係もこれに合わせて決まります。

「アミノ酸Cは鏡像異性体を持たなかった」という記述から、Cはグリシンであることがわかります。
(グリシンの特徴はこちらをご覧ください)
つまり、3つのアミノ酸のうち1つに分けられたのがグリシンです。

また、チロシンには−C64−のベンゼン環が含まれているので、キサントプロテイン反応陽性のBの方にチロシンが含まれいることもわかります。

そして、「リシンのカルボキシ基が形成したペプチド結合を加水分解した結果、BとCができた」ので、加水分解されたペプチド結合はYZ間の結合であることがわかります。

つまり、Zがグリシン、Yがリシンですね。
ということは、残りのXがチロシンです。

よって求める構造は、

2N−Tyr−Lys−Gly−COOH

このようになります。



◆関連項目
グリシンリシン、チロシン
アミノ酸
ペプチド結合
高分子化合物


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posted by えま at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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