2024年12月31日

本日配信のメルマガ。令和7年共通テスト試作問題数学2BC第5問 最後まで

本日配信のメルマガでは、令和7年共通テスト試作問題数学2BC第5問の最後までを解説します。


【高校数学】読むだけでわかる!共通テスト数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html


リクエスト等ございましたら、mm@a-ema.comまでお知らせください。


■ 問題

令和7年共通テスト試作問題数2BCより

第5問

 花子さんは、マイクロプラスチックと呼ばれる小さなプラスチック片(以下MP)に
よる海洋中や大気中の汚染が、環境問題となっていることを知った。花子さんたち
49人は、面積が50a(アール)の砂浜の表面にあるMPの個数を調べるため、それぞれが
無作為に選んだ20cm四方の区画の表面から深さ3cmまでをすくい、MPの個数を研究所
で数えてもらうことにした。そして、この砂浜の1区画あたりのMPの個数を
確率変数Xとして考えることにした。

 このときXの母平均をm,母標準偏差をσとし、標本49区画の1区画あたりのMPの
個数の平均値を表す確率変数をXの平均とする。

 花子さんたちが調べた49区画では、平均値が16、標準偏差が2であった。

(1) 砂浜全体に含まれるMPの全個数Mを推定することにする。

 花子さんは、次の[方針]でMを推定することとした。

┌―方針――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| 砂浜全体には20cm四方の区画が125000個分あり、M=125000×mなので、M|
|をW=125000×Xの平均で推定する。                  |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

 確率変数Xの平均は、標本の大きさ49が充分に大きいので、平均[ア]、標準偏差
[イ]の正規分布に近似的に従う。

 そこで、[方針]に基づいて考えると、確率変数Wは平均[ウ]、標準偏差[エ]の
正規分布に近似的に従うことがわかる。

 このとき、Xの母標準偏差σは標本の標準偏差と同じσ=2と仮定すると、Mに
対する信頼度95%の信頼区間は

 [オカキ]×10^4≦M≦[クケコ]×10^4

となる。

[ア]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} m  {1} 4m  {2} 7m  {3} 16m  {4} 49m      |
|{5} X  {6} 4X  {7} 7X  {8} 16X  {9} 49X      |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[イ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} σ  {1} 2σ  {2} 4σ  {3} 7σ  {4} 49σ       |
|{5} σ/2  {6} σ/4  {7} σ/7  {8} σ/49        |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[ウ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} (16/49)m  {1} (4/7)m  {2} 49m          |
|{3} (125000/49)m  {4} 125000m  {5} (16/49)Xの平均   |
|{6} (4/7)Xの平均  {7} 49Xの平均  {8} (125000/49)Xの平均|
|{9} 125000Xの平均                          |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[エ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} σ/49  {1} σ/7  {2} 49σ  {3} (125000/49)σ   |
|{4} (31250/7)σ  {5} (125000/7)σ  {6} 31250σ        |
|{7} 62500σ  {8} 125000σ  {9} 250000σ              |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘


(2) 研究所が昨年調査したときには、1区画あたりのMPの個数の母平均が15、
母標準偏差が2であった。今年の母平均mが昨年とは異なるといえるかを、有意水準
5%で仮説検定をする。ただし、母標準偏差は今年もσ=2とする。

 まず、帰無仮説は「今年の母平均は[サ]」であり、対立仮説は
「今年の母平均は[シ]」である。

 次に、帰無仮説が正しいとすると、Xの平均は[ス]、標準偏差[セ]の正規分布に
近似的に従うため、確率変数Z=(Xの平均−[ス])/[セ]は標準正規分布に近似的に
従う。

 花子さんたちの調査結果から求めたZの値をzとすると、標準正規分布において
確率P(Z≦−|z|)と確率P(Z≧|z|)の和は0.05よりも[ソ]ので、有意水準
5%で今年の母平均mは昨年と[タ]。

[サ],[シ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} Xの平均である  {1} mである  {2} 15である  {3} 16である  |
|{4} Xの平均ではない         {5} mではない         |
|{6} 15ではない            {7} 16ではない         |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[ス],[セ]の解答群(同じものを繰り返し選んでもよい。)
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 4/49  {1} 2/7  {2} 16/49  {3} 4/7  {4} 2 |
|{5} 15/7  {6} 4  {7} 15  {8} 16            |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[ソ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 大きい      {1} 小さい                   |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

[タ]の解答群
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
|{0} 異なるといえる  {1} 異なるとはいえない             |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘


※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]で表記しています。

  確率統計まとめ→http://a-ema.seesaa.net/article/503260113.html

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■ 解説目次

 ◆1 第5問は確率統計
 ◆2 正規分布N(m,σ^2/n)とみなして

(以下略)

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■ 解説

 ◆1 第5問は確率統計

大多数の大学受験生が受ける「共通テスト」ですが、2025年は大きめの変更が
いくつかありそうです。

数学2Bに関しては、第1問〜第3問が必答、第4問〜第7問のうち3問を選択
となるようです。

今回掲載する第5問の主な内容は、確率統計です。
以前は選ぶ人は少なかったと思いますが、数学3をやらない人の場合、第7問の
複素数平面は学校では習わない人も多いと思いますので、実質的に確率統計が必答に
なったようなものです。

詳しい変更点などは

令和7年度 大学入学共通テストQ&A
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/faq.html

こちらをご覧いただくと良いと思います。


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 ◆2 正規分布N(m,σ^2/n)とみなして

では早速今回の問題です。

確率統計の問題では、とにかく問題の設定を読み取ることが大切です。
あとは聞いている通りに公式を使って必要な数値を計算するだけ・・・
という方針でだいたいはできるはずです。

内容の要点としては、

花子さんたちは砂浜のマイクロプラスチックの数を調べた。
花子さんたちが調べた49区画では、平均値が16、標準偏差が2であった。

ということですね。

そして(1)では、砂浜全体に含まれるMPの全個数Mを推定します。
方針は次のようになっています。

┌―方針――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| 砂浜全体には20cm四方の区画が125000個分あり、M=125000×mなので、M|
|をW=125000×Xの平均で推定する。                  |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――――┘

そして、「確率変数Xの平均は、標本の大きさ49が充分に大きい」ので、


(以下略)


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解説の続き・解答や公式一覧などは・・・

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ラベル:数学
posted by えま at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高校物理「電気」抵抗率の計算A

高校物理「電気」抵抗率の計算A

◆問題

長さ1.5m,直径0.50mmの導線に2.18Vの電圧をかけたところ、0.22Aの電流が流れた。この導線の抵抗率を求めよ。


↓解答解説はお知らせの下↓


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適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。


◆解説

抵抗率ρと抵抗Rの関係は、導線の長さL,導線の断面積Sを用いて、以下の公式で求めることができます。

R=ρ(L/S)

今回の問題では、抵抗値が分かっていないので、まずは電流と電圧から抵抗を求めます。

R=2.18/0.22

そして、導線の直径0.50mmから断面積を求めます。
S=π・(0.25×10-3)2

あとは、抵抗率の公式に代入して計算ですね!

R=ρ(L/S)より、ρ=RS/L

ρ={(2.18/0.22)・π・(0.25×10-3)2}/1.5
 =(2.18・3.14×10-6)/(0.22・16・1.5)
 =(1.09・3.14×10-6)/(0.11・24)
 =(3.4226×10-6)/(2.64)
 =1.296…×10-6
 ≒1.3×10-6[Ω・m]


前の問題に戻る→抵抗値がわかっていて、単位の変換も不要な場合


◆関連項目
電気・磁気まとめ

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posted by えま at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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