2025年01月09日

高校化学「高分子化合物」グルタミン酸、アラニン、リシンの分離@

高校化学「高分子化合物」グルタミン酸、アラニン、リシンの分離@

■問題

グルタミン酸、アラニン、リシンの混合水溶液中の各アミノ酸を、電気泳動によって分離することを試みた。

pH6の緩衝液をしみこませたろ紙の中央部にアミノ酸の混合水溶液をしみ込ませた糸をのせ、ろ紙の左端を電源の陰極に、右端を陽極につなぎ、電気泳動を行った。その後、糸を取り外し、ろ紙をアミノ酸指示薬で呈色させたところ、陰極側、中央付近、陽極側の3本の線が確認できた。

(1) pH6の緩衝液中で、各アミノ酸はそれぞれ主にどのようなイオンになっているか、次の3つから選べ。
@陽イオン  A陰イオン  B双性イオン


解答はこのページ下


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■解答

等電点はそれぞれ、

グルタミン酸・・・3.2
アラニン・・・6.0
リシン・・・9.7

です。
等電点と同じpHの水溶液中では双性イオンが多くなり、等電点よりpHが大きければ陰イオンが多く、等電点よりpHが小さければ陽イオンが多くなります。

アラニンの等電点は6.0だから、pH6.0の緩衝液中では双性イオンが多くなります。
→B

グルタミン酸の等電点は3.2だから、pH6.0の緩衝液中では陰イオンが多くなります。
→A

リシンはグルタミン酸とは逆に、陽イオンが多くなります。
→@


次の問題→電気泳動の場合


◆関連項目
主なアミノ酸
高分子化合物


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posted by えま at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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