2015年07月11日

2次式の平方完成

ネットを通じて遠方の生徒さんを教えることもあります。

今年は看護士を目指す社会人の指導を、基本的にメールのみのやりとりで行っています。
社会人の方は、仕事を通じて得た一般常識が、学生と比べると遙かに多いので、英語や国語は習得のスピードが速いことが多いです。
普通の仕事では、直接的には触れることの少ない数学は、苦戦する人が多いです。

この生徒さんは、初歩的な中学数学を今年度初めからやり直して、今は高校数学に取りかかっています。
2次関数の頂点の座標を求める方法で苦戦しています。
そこで、自分のメルマガでも紹介している方法を紹介してみました。


 ◆ 「1行とばして」平方完成

平方完成の具体的な方法を、簡単な例を挙げて紹介します。
y=x^2−4x+1という2次関数の平方完成を考えます。

y=x^2−4x+1      ・・・a
 =(x^2−4x+4)−4+1 ・・・b
 =(x−2)^2−3      ・・・c

教科書などによくこんな式が書いてあると思います。
bの式のところでは、普通は単に「ココは半分にして2乗するんだよ。」
みたいに言われていると思います。
・・・が、どうしてそうするのか腑に落ちない人もたくさんいると思います。

そんな人はこんなふうにしてみると良いかも!?

aを書いたら、bの式のスペースを空けて、まず3行目のcの(x−2)^2の部分を
書いてみます。

y=x^2−4x+1
 =
 =(x−2)^2        ←「真ん中の項」の半分をカッコの中に

ここでcの式を展開したものをbの位置に書いてみます。

y=x^2−4x+1
 =x^2−4x+4      ← 下の式を展開
 =(x−2)^2

aの式には「4」という項は存在していなかったので、値を合わせるために
同じく4を引きます。
また、「+1」という項はaからbへそのまま持ってきます。

y=x^2−4x+1
 =(x^2−4x+4)−4+1 ← bの式完成!
 =(x−2)^2

そして、bの式のカッコの外の部分を計算してみます。

y=x^2−4x+1
 =x^2−4x+4−4+1
 =(x−2)^2−3      ← 括弧の外を計算

ということで、平方完成が完成しました!
このようにするとわかりやすく、ミスも少なくなる気がしませんか?


これをメールに書いて送りました。
すると、翌日「今までやっていた方法では符号の間違いが多かったのですが、この方法をやってみたらミスが減りました!」とメールが来ました。

このように、「要するにコレ」を習得してもらうのが効果的な勉強法だと思います。
自分(と所属講師)の授業では、このようなことを優先して行います。
皆さんもちょっと試してみては?

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    小中高生、大学受験生の英・数・化学・物理など

プロ家庭教師の江間です。     AE個別学習室
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posted by えま at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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