諸々の情勢を考えれば、当然の帰結のように感じられます。
反対派の方々は「ここまで引き延ばすことができた」と成果を述べているそうですが、引き延ばそうがそうでなかろうが成立してしまったなら同じではないかと思います。
いっぽう、政府の最高責任者は「今後も国民の皆様に説明する」とおっしゃっていましたが、順番が逆ではないかと思います。
このような発言が出るからには、実は「幅広い支持」は得られていないことを自覚しているのではないかと思います。
実際は「幅広い支持」は難しいとしても、「粘り強く説明」して広範な合意が得られてから進めるべき案件だと思います。
とりあえず法律の成立だけを急いで、既成事実を作ってから後付けで理論を構築し、形だけの「説明」をする。
このような手法が何度もとられています。
議席という「民意」を得た正当な行動であることは事実ですが、不誠実な手法だと思います。
これに対し、検討に値する対案・効果的な対抗策も持たず、ただ単に「徹底的に戦う」とした野党も残念でした。
現在の国会の状況を考えたら、遅かれ早かれ法案は与党の思い通りに成立する可能性が高いのだから、別の作戦を考えるべきだったのではないかと思います。
与党は自分自身と支持者のことしか考えていない。野党は与党に対するリアクションしかしていない。(ように見える)
今まで一度も選挙に棄権したことはありませんが、次の選挙ではどこに投票するか悩ましいです・・・
特に、
>「今後も国民の皆様に説明する」とおっしゃっていましたが、順番が逆ではないかと思います。
にはその通りだと思いました。
確かに、例えば僧侶が意味は分からなくてもいいからとりあえずお経を覚える、意味は分からなくてもいいから洋楽を聞くというのは順番が逆でもいいと思います。
とりあえず意味を理解をしていなくても、お経を読み慣れた頃にお経の意味を知る、洋楽を聞きなれた頃に洋楽の歌詞の意味を知る。
お経や洋楽に限らず、意味はわかなくてもいいから周りの大人が話しているとにかく真似をして覚えて、理解は後からするというプロセスで日本語を私たちは習得しています。
こういう例があるから理解や説明の順番が逆でもいいパターンはあると思います。
でも、こんな国の将来を左右する法案でそれをやるのはとんでもない話だと思います。
小選挙区の選挙システムの不備で議席を多くとっただけで数の論理で押し切るのが一国の総理大臣としていかがなものかと思わざるを得ないですね。