今日はメルマガ本文も途中まで掲載してみます。
ぜひご覧ください。
■ 問題
2016年センター試験数1Aより
第3問
赤球4個、青球3個、白球5個、合計12個の球がある。これら12個の球を
袋の中に入れ、この袋からAさんがまず1個取り出し、その球をもとに戻さずに
続いてBさんが1個取り出す。
(1) AさんとBさんが取り出した2個の球のなかに、赤球か青球が少なくとも
1個含まれている確率は[アイ]/[ウエ]である。
(2) Aさんが赤球を取り出し、かつBさんが白球を取り出す確率は[オ]/[カキ]
である。これより、Aさんが取り出した球が赤球であったとき、Bさんが取り
出した球が白球である条件付き確率は[ク]/[ケコ]である。
(3) Aさんは1球取り出したのち、その色を見ずにポケットの中にしまった。
Bさんが取り出した球が白球であることがわかったとき、Aさんが取り出した
球も白球であった条件付き確率を求めたい。
Aさんが赤球を取り出し、かつBさんが白球を取り出す確率は[オ]/[カキ]で
あり、Aさんが青球を取り出し、かつBさんが白球を取り出す確率は[サ]/[シス]
である。同様に、Aさんが白球を取り出し、かつBさんが白球を取り出す確率を
求めることができ、これらの事象は互いに排反であるから、Bさんが白球を取り
出す確率は[セ]/[ソタ]である。
よって、求める条件付き確率は[チ]/[ツテ]である。
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■ 解説目次
◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・
◆2 まずは問題文の設定を確認して
◆3 「少なくとも」は余事象
(以下略)
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■ 解説
◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・
2016年は、第3問〜第5問が選択問題となりました。
場合の数・確率、整数の性質、図形の性質の順に問題が配置されていて、
これらの大問3つから2つを選び解答する形式でした。
全て解けるようにしておいて、実際に解いてみて出来の良い2問を答えるのが
理想ですが、普通はあまり時間にも余裕がないはずなので、事前に得意分野を
2つ決めておいて、残りの1問は無視するのがノーマルな対処方法だと思います。
受験では、可能性を追求するため、こういった作戦も必要になってきます。
まずは好き嫌いせずに数回分の過去問・予想問題を解いてみて、解きやすい分野を
見つけていきましょう!
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◆2 まずは問題文の設定を確認して
では、今回の問題を見てみましょう!
まずは問題の設定を確認します。
赤球4個、青球3個、白球5個、合計12個の球がある。これら12個の球を
袋の中に入れ、この袋からAさんがまず1個取り出し、その球をもとに戻さずに
続いてBさんが1個取り出す。
3種類の色の球が合計12個あり、球を戻さずに2人が連続で取り出すようです。
戻すか戻さないかで場合の数が変わってくるので、正確に読み取るように心がけて
ください。
戻す場合は、AさんもBさんも「12個の中から1個取り出す」ですが、
戻さない場合は、Aさんが取り出した時点で1個減っているので、
Bさんは「11個の中から1個取り出す」ことになります。
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◆3 「少なくとも」は余事象
そして、最初の設問は・・・
(1) AさんとBさんが取り出した2個の球のなかに、赤球か青球が少なくとも
1個含まれている確率は[アイ]/[ウエ]である。
とあります。
一見すると、「赤球の確率」と「青球の確率」を掛ければ解決するように感じて
しまう人もいると思いますが、そこまで単純ではありません。
「赤球か青球が少なくとも1個」というのは、意外と色々な場合があります。
赤と青の組み合わせはもちろん、赤と赤でも、青と青でも良いわけですし、
赤と白、青と白でも良いですね。
これら全ての確率を求めて合計・・・
でも良いですが、面倒だし時間がかかります。
そんなときには、「余事象」の考えを使います。
「少なくとも1個」ならば、「全くない」場合の確率を求めて全体から引けば
良いのです。
全体の確率は1(100%)なので、「2個とも白」の確率を1から引きます。
Aさんが引く時点では白は5個、全体は12個なので、Aさんが白を取り出す
確率は5/12です。
Bさんが引く時には、白が1個減っているので、白は4個で全体は11個に
なっています。このときの確率は4/11です。
「2個とも白」は、これらが同時に起こるのでかけ算して、
(5/12)×(4/11)=5/33
これが余事象の確率なので、求める確率は1−5/33=28/33
よって、[アイ]=28,[ウエ]=33
(以下略)
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解説の続きは・・・
【高校数学】読むだけでわかる!センター数学の考え方
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