2017年01月13日

本日配信のメルマガ。2016年センター数学1A第5問 平面図形の性質

本日配信のメルマガでは、2016年大学入試センター試験数学1A第5問を解説します。
明日がセンター試験本番ということで、今日はいつもより少し早めの17時に配信します。

■ 問題

2016年センター試験数1Aより

第5問

 四角形ABCDにおいて、AB=4,BC=2,DA=DCであり、4つの
頂点A,B,C,Dは同一円周上にある。対角線ACと対角線BDの交点をE,
線分ADを2:3の比に内分する点をF,直線FEと直線DCの交点をGとする。

http://www.a-ema.com/img/center2016math1a5.png

 次の[ア]には、下の{0}〜{4}のうちから当てはまるものを一つ選べ。

 ∠ABCの大きさが変化するとき四角形ABCDの外接円の大きさも変化する
ことに注意すると、∠ABCの大きさがいくらであっても、∠DACと大きさが
等しい角は、∠DCAと∠DBCと[ア]である。

{0} ∠ABD  {1} ∠ACB  {2} ∠ADB
{3} ∠BCG  {4} ∠BEG

 このことよりEC/AE=[イ]/[ウ]である。次に、△ACDと直線FEに
着目すると、GC/DG=[エ]/[オ]である。

(1) 直線ABが点Gを通る場合について考える。
 このとき、△AGDの辺AG上に点Bがあるので、BG=[カ]である。
 また、直線ABと直線DCが点Gで交わり、4点A,B,C,Dは同一円周上に
あるので、DC=[キ]√[ク]である。

(2) 四角形ABCDの外接円の直径が最小となる場合について考える。
 このとき、四角形ABCDの外接円の直径は[ケ]であり、∠BAC=[コサ]°
である。
 また、直線FEと直線ABの交点をHとするとき、GC/DG=[エ]/[オ]の
関係に着目してAHを求めると、AH=[シ]である。


※分数は(分子)/(分母)、上付き・下付きの数字は半角で、xの2乗はx^2で、
マーク部分の□は[ ]、マル1は{1}で表記しています。

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■ 解説目次

 ◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・
 ◆2 まずは図形の設定を確認
 ◆3 円周角の定理も大活躍


(以下略)


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■ 解説

 ◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・

2016年は、第3問〜第5問が選択問題となりました。

場合の数・確率、整数の性質、図形の性質の順に問題が配置されていて、
これらの大問3つから2つを選び解答する形式でした。

全て解けるようにしておいて、実際に解いてみて出来の良い2問を答えるのが
理想ですが、普通はあまり時間にも余裕がないはずなので、事前に得意分野を
2つ決めておいて、残りの1問は無視するのがノーマルな対処方法だと思います。

受験では、可能性を追求するため、こういった作戦も必要になってきます。

まずは好き嫌いせずに数回分の過去問・予想問題を解いてみて、解きやすい分野を
見つけていきましょう!


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 ◆2 まずは図形の設定を確認

第5問は、三角形と円を中心とする、図形の性質の問題です。
「この分野はパス」と決めている人は、今回は無視していただいても構いません。


では、今回の問題の解説です。

今回は参考図がありますが、長さなどは書いていないので、自分で図に書き込み
ながら読んでいくと良いです。

「四角形ABCDにおいて、AB=4,BC=2,DA=DCであり、4つの
頂点A,B,C,Dは同一円周上にある。対角線ACと対角線BDの交点をE,
線分ADを2:3の比に内分する点をF,直線FEと直線DCの交点をGとする」

ABに4,BCに2を書き込みます。
DA=DCなので、長さが同じであることがわかるよう印を書きます。

そして、点Fは線分ADを2:3の比に内分するので、AF,FDに囲み数字
などで2,3と書き込みます。

EとGが何と何の交点なのかも確認しておいてください。

まずここまで良いでしょうか?

またモヤモヤしている人は、もう一度図と照らし合わせて読んでみてくださいね!


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 ◆3 円周角の定理も大活躍

では最初の設問です。

∠DACと大きさが等しい角を答える問題です。

2つは問題文に書いてありますね。

∠DCAと∠DBCです。

これらはどうして等しいのかわかりますか?
「そんなこと気にしなくても良いじゃないか」と思う人もいると思いますが、
残り1つを探すためのヒントでもあるので、これら2つがどうして∠DACと
等しいかを考えておくのがオススメです。

まず∠DCAは、△DACに注目すると、DA=DCなので二等辺三角形ですね。
ならば底角は等しいので、∠DAC=∠DCAとなります。

次に∠DBCは、4点A,B,C,Dが円周上にあるので、円周角の定理が成り
立ちます。
「同一の弧に対する円周角は等しい」という定理ですね。
これにより、∠DAC=∠DBCです。

他に等しいとわかる角は・・・∠ABDですね!
∠ABDは、∠DCAと同一の弧に対する円周角です。
つまり、∠ABD=∠DCAです。
∠DCA=∠DACなので、∠ABD=∠DACということができます。

よって、[ア]={0}


(以下略)


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解説の続きは・・・

【高校数学】読むだけでわかる!センター数学の考え方
 http://www.mag2.com/m/0001641004.html
posted by えま at 01:21| Comment(0) | TrackBack(0) | メルマガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
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