明日がセンター試験本番ということで、今日はいつもより少し早めの17時に配信します。
■ 問題
2016年センター試験数1Aより
第5問
四角形ABCDにおいて、AB=4,BC=2,DA=DCであり、4つの
頂点A,B,C,Dは同一円周上にある。対角線ACと対角線BDの交点をE,
線分ADを2:3の比に内分する点をF,直線FEと直線DCの交点をGとする。
http://www.a-ema.com/img/center2016math1a5.png
次の[ア]には、下の{0}〜{4}のうちから当てはまるものを一つ選べ。
∠ABCの大きさが変化するとき四角形ABCDの外接円の大きさも変化する
ことに注意すると、∠ABCの大きさがいくらであっても、∠DACと大きさが
等しい角は、∠DCAと∠DBCと[ア]である。
{0} ∠ABD {1} ∠ACB {2} ∠ADB
{3} ∠BCG {4} ∠BEG
このことよりEC/AE=[イ]/[ウ]である。次に、△ACDと直線FEに
着目すると、GC/DG=[エ]/[オ]である。
(1) 直線ABが点Gを通る場合について考える。
このとき、△AGDの辺AG上に点Bがあるので、BG=[カ]である。
また、直線ABと直線DCが点Gで交わり、4点A,B,C,Dは同一円周上に
あるので、DC=[キ]√[ク]である。
(2) 四角形ABCDの外接円の直径が最小となる場合について考える。
このとき、四角形ABCDの外接円の直径は[ケ]であり、∠BAC=[コサ]°
である。
また、直線FEと直線ABの交点をHとするとき、GC/DG=[エ]/[オ]の
関係に着目してAHを求めると、AH=[シ]である。
※分数は(分子)/(分母)、上付き・下付きの数字は半角で、xの2乗はx^2で、
マーク部分の□は[ ]、マル1は{1}で表記しています。
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■ 解説目次
◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・
◆2 まずは図形の設定を確認
◆3 円周角の定理も大活躍
(以下略)
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■ 解説
◆1 全部解いてから選択が理想だが・・・
2016年は、第3問〜第5問が選択問題となりました。
場合の数・確率、整数の性質、図形の性質の順に問題が配置されていて、
これらの大問3つから2つを選び解答する形式でした。
全て解けるようにしておいて、実際に解いてみて出来の良い2問を答えるのが
理想ですが、普通はあまり時間にも余裕がないはずなので、事前に得意分野を
2つ決めておいて、残りの1問は無視するのがノーマルな対処方法だと思います。
受験では、可能性を追求するため、こういった作戦も必要になってきます。
まずは好き嫌いせずに数回分の過去問・予想問題を解いてみて、解きやすい分野を
見つけていきましょう!
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◆2 まずは図形の設定を確認
第5問は、三角形と円を中心とする、図形の性質の問題です。
「この分野はパス」と決めている人は、今回は無視していただいても構いません。
では、今回の問題の解説です。
今回は参考図がありますが、長さなどは書いていないので、自分で図に書き込み
ながら読んでいくと良いです。
「四角形ABCDにおいて、AB=4,BC=2,DA=DCであり、4つの
頂点A,B,C,Dは同一円周上にある。対角線ACと対角線BDの交点をE,
線分ADを2:3の比に内分する点をF,直線FEと直線DCの交点をGとする」
ABに4,BCに2を書き込みます。
DA=DCなので、長さが同じであることがわかるよう印を書きます。
そして、点Fは線分ADを2:3の比に内分するので、AF,FDに囲み数字
などで2,3と書き込みます。
EとGが何と何の交点なのかも確認しておいてください。
まずここまで良いでしょうか?
またモヤモヤしている人は、もう一度図と照らし合わせて読んでみてくださいね!
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◆3 円周角の定理も大活躍
では最初の設問です。
∠DACと大きさが等しい角を答える問題です。
2つは問題文に書いてありますね。
∠DCAと∠DBCです。
これらはどうして等しいのかわかりますか?
「そんなこと気にしなくても良いじゃないか」と思う人もいると思いますが、
残り1つを探すためのヒントでもあるので、これら2つがどうして∠DACと
等しいかを考えておくのがオススメです。
まず∠DCAは、△DACに注目すると、DA=DCなので二等辺三角形ですね。
ならば底角は等しいので、∠DAC=∠DCAとなります。
次に∠DBCは、4点A,B,C,Dが円周上にあるので、円周角の定理が成り
立ちます。
「同一の弧に対する円周角は等しい」という定理ですね。
これにより、∠DAC=∠DBCです。
他に等しいとわかる角は・・・∠ABDですね!
∠ABDは、∠DCAと同一の弧に対する円周角です。
つまり、∠ABD=∠DCAです。
∠DCA=∠DACなので、∠ABD=∠DACということができます。
よって、[ア]={0}
(以下略)
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解説の続きは・・・
【高校数学】読むだけでわかる!センター数学の考え方
http://www.mag2.com/m/0001641004.html