第3問
(1) 数列{pn}は次を満たすとする。
p1=3,pn+1=(1/3)pn+1 (n=1,2,3,・・・) ・・・{1}
数列{pn}の一般項と、初項から第n項までの和を求めよう。まず、{1}から
pn+1−[ア]/[イ]=(1/3)(pn−[ア]/[イ]) (n=1,2,3,・・・)
となるので、数列{pn}の一般項は
pn=1/[ウ]・[エ]^(n-2)+[オ]/[カ]
である。したがって、自然数nに対して
Σ[k=1〜n]pk=([キ]/[ク])(1−1/[ケ]^n)+[コ]n/[サ]
である。
(2) 正の数からなる数列{an}は、初項から第3項がa1=3,a2=3,a3=3
であり、全ての自然数nに対して、
an+3=(an+an+1)/(an+2) ・・・{2}
を満たすとする。また、数列{bn},{cn}を、自然数nに対して、bn=a2n-1,
cn=a2nで定める。数列{bn},{cn}の一般項を求めよう。まず、{2}から
a4=(a1+a2)/a3=[シ],a5=3,a6=[ス]/[セ],a7=3
である。したがって、b1=b2=b3=b4=3となるので、
bn=3 (n=1,2,3,・・・) ・・・{3}
と推定できる。
{3}を示すためには、b1=3から、すべての自然数nに対して
bn+1=bn ・・・{4}
であることを示せばよい。このことを「まず、n=1のとき{4}が成り立つことを
示し、次に、n=kのとき{4}が成り立つと仮定すると、n=k+1のときも{4}
が成り立つことを示す方法」を用いて証明しよう。この方法を[ソ]という。[ソ]
に当てはまるものを、次の{0}〜{3}のうちから一つ選べ。
{0} 組立除法 {1} 弧度法 {2} 数学的帰納法 {3} 背理法
[I] n=1のとき、b1=3,b2=3であることから{4}は成り立つ。
[II] n=kのとき、{4}が成り立つ、すなわち
bn+1=bk ・・・{5}
と仮定する。n=k+1のとき、{2}のnに2kを代入して得られる等式と、
2k−1を代入して得られる等式から
bk+2=(ck+[タ]k+1)/[チ]k+1,ck+1=([ツ]k+ck)/[テ]k+1
となるので、bk+2は
bk+2={([ト]k+[ナ]k+1)[ニ]k+1}/(bk+ck)
と表される。したがって、{5}により、bk+2=bk+1が成り立つので、{4}は
n=k+1のときにも成り立つ。
[I],[II]により、すべての自然数nに対して{4}の成り立つことが証明された。
したがって、{3}が成り立つので、数列{bn}の一般項はbn=3である。
次に{2}のnを2n−1に置き換えて得られる等式と{3}から
cn+1=(1/3)cn+1 (n=1,2,3,・・・)
となり、c1=[ヌ]であることと{1}から、数列{cn}の一般項は、(1)で求めた
数列{pn}の一般項と等しくなることがわかる。
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、数列{an}のn+1項目はan+1、
マル1は{1}、マーク部分の□は[ ]で表記しています。
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