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【高校数学】読むだけでわかる!センター数学の考え方
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■ 問題
2018年センター試験数2Bより
第1問
[2] cを正の定数として、不等式
x^(log[3]x)≧(x/c)^3 ……{2}
を考える。
3を底とする{2}の両辺の対数をとり、t=log[3]xとおくと
t^[ソ]−[タ]t+[タ]log[3]c≧0 ……{3}
となる。ただし、対数log[a]bに対し、aを底といい、bを真数という。
c=(9の3乗根)のとき、{2}を満たすxの値に範囲を求めよう。{3}により
t≦[チ],t≧[ツ]
である。さらに、真数の条件を考えて
[テ]<x≦[ト],x≧[ナ]
となる。
次に、{2}がx>[テ]の範囲でつねに成り立つようなcの値の範囲を求めよう。
xがx>[テ]の範囲を動くとき、tのとり得る値の範囲は[ニ]である。
[ニ]に当てはまるものを、次の{0}〜{3}のうちから一つ選べ。
{0} 正の実数全体 {1} 負の実数全体
{2} 実数全体 {3} 1以外の実数全体
この範囲のtに対して、{3}がつねに成り立つための必要十分条件は、
log[3]c≧[ヌ]/[ネ]である。すなわち、c≧([ハヒ]の[ノ]乗根)である。
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マル1は{1}、マーク部分の□は[ ]で
表記しています。
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■ 解説目次
◆1 分数の指数の計算
◆2 指数・対数の関係
◆3 対数の計算法則
◆4 「対数をとり」とあるので「対数をとる」
◆5 真数の指数は対数の係数
(以下略)
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■ 解説
(◆1〜3は省略します)
◆4 「対数をとり」とあるので「対数をとる」
では今回の問題です。
cを正の定数として、不等式「x^(log[3]x)≧(x/c)^3」を考えます。
この式の次に、やるべきことの指示があります。
「3を底とする{2}の両辺の対数をとり」とありますね。
慣れていない人には「それって美味しいの?」レベルの意味不明さかも知れません
が、センター試験では「とにかく誘導の通りにやる」ことが大切です。
log[3]{x^(log[3]x)}≧log[3]{(x/c)^3}
「3を底とする{2}の両辺の対数」をとっただけです。
そのように指示があるので、そうやればOKです(笑)
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◆5 真数の指数は対数の係数
そう言われても「んで?どうすれば良いの?」と思う人も多いと思います。
すぐには気付かない人も多いですが、実は簡単です(笑)
できた式は対数の式なので、対数の計算法則を使えば良いのです。
log[3]{x^(log[3]x)}は、真数がx^(log[3]x)です。
「真数の指数は対数の係数」なので、log[3]xがもとの対数の係数になります。
つまり・・・
log[3]{x^(log[3]x)}=log[3]x・log[3]x
「t=log[3]xとおく」とあるので・・・
(以下略)
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発行者 江間淳(EMA Atsushi)
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