先日の授業でこんな問題がありました。
「0≦x<2πとするとき、f(x)=2sinx−cos2x−3の最大値・最小値を求めよ。」
これを解くときは、まずサインとコサインが混じっていることに注目します。
両方あるとやりにくいので、どちらか片方に統一します。
cos2xの方は、三角関数の二倍角の公式で、サインだけの式に直すことができますね。
cos2x=(cosx)^2−(sinx)^2=1−2(sinx)^2
なので、
f(x)=2sinx−{1−2(sinx)^2}−3
こうなれば、sinxについての2次式なので、普通に2次関数と同様に最大最小のときにやるべきことをやります。
つまり、「平方完成」「頂点」ですね。
f(x)=2sinx−1+2(sinx)^2−3
=2(sinx)^2+2sinx−4
=2{(sinx)^2+sinx)−4
=2{(sinx+1/2)^2−1/4}−4
=2(sinx+1/2)^2−1/2−4
=2(sinx+1/2)^2−9/2
よって、頂点(−1/2,−9/2)を求めることができました。
下に凸のグラフなので、これが最小値!・・・でだいたい良いのですが、定義域も考えなければいけません。
sinxは90°=π/2のとき最大で1,270°=(3/2)πのとき最小で−1ですね。
つまり、定義域は−1≦sinx≦1です。
頂点はこの範囲に入っているので、やはり最小値は頂点でOKです。
最大値は定義域の両端のうち頂点から遠い方なので、sinx=1ですね。
f(x)=2(sinx)^2+2sinx−4にsinx=1を代入すると、f(x)=0で、これが最大値です。
sinx=1のとき最大値0,sinx=−1/2のとき最小値−9/2
となります。
さらに、通常は、これらの値を取る場合のxの値もあわせて答えます。
sinx=1のときx=π/2、sinx=−1/2のときx=(7/6)π,(11/6)πですね。ということで、
「sinx=1すなわちx=π/2のとき最大値0,sinx=−1/2すなわちx=(7/6)π,(11/6)πのとき最小値−9/2」
これで完成です!
↓三角方程式などの三角関数の問題の解き方がマスターできるテキストです↓
10秒でわかる高校数学2B「三角関数」の考え方
「久しぶりの三角関数、分かりやすく直感で問題の解く方向が分かり楽しかった」などのコメントいただいています。ありがとうございます!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学