2019年03月26日

高校数学「三角関数」サインとコサインが混じった関数の最大値・最小値

高校数学「三角関数」サインとコサインが混じった関数の最大値・最小値

先日の授業でこんな問題がありました。

「0≦x<2πとするとき、f(x)=2sinx−cos2x−3の最大値・最小値を求めよ。」

これを解くときは、まずサインとコサインが混じっていることに注目します。
両方あるとやりにくいので、どちらか片方に統一します。

cos2xの方は、三角関数の二倍角の公式で、サインだけの式に直すことができますね。
cos2x=(cosx)^2−(sinx)^2=1−2(sinx)^2
なので、

f(x)=2sinx−{1−2(sinx)^2}−3

こうなれば、sinxについての2次式なので、普通に2次関数と同様に最大最小のときにやるべきことをやります。
つまり、「平方完成」「頂点」ですね。

f(x)=2sinx−1+2(sinx)^2−3
   =2(sinx)^2+2sinx−4
   =2{(sinx)^2+sinx)−4
   =2{(sinx+1/2)^2−1/4}−4
   =2(sinx+1/2)^2−1/2−4
   =2(sinx+1/2)^2−9/2
よって、頂点(−1/2,−9/2)を求めることができました。

下に凸のグラフなので、これが最小値!・・・でだいたい良いのですが、定義域も考えなければいけません。



sinxは90°=π/2のとき最大で1,270°=(3/2)πのとき最小で−1ですね。
つまり、定義域は−1≦sinx≦1です。

頂点はこの範囲に入っているので、やはり最小値は頂点でOKです。

最大値は定義域の両端のうち頂点から遠い方なので、sinx=1ですね。
f(x)=2(sinx)^2+2sinx−4にsinx=1を代入すると、f(x)=0で、これが最大値です。

sinx=1のとき最大値0,sinx=−1/2のとき最小値−9/2

となります。

さらに、通常は、これらの値を取る場合のxの値もあわせて答えます。

sinx=1のときx=π/2、sinx=−1/2のときx=(7/6)π,(11/6)πですね。ということで、

「sinx=1すなわちx=π/2のとき最大値0,sinx=−1/2すなわちx=(7/6)π,(11/6)πのとき最小値−9/2」

これで完成です!


↓三角方程式などの三角関数の問題の解き方がマスターできるテキストです↓

10秒でわかる高校数学2B「三角関数」の考え方

「久しぶりの三角関数、分かりやすく直感で問題の解く方向が分かり楽しかった」などのコメントいただいています。ありがとうございます!


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ラベル:数学
posted by えま at 19:09| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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