液体の純粋なベンゼンを冷やしていって、凝固する場合は、いったん過冷却の状態になり、凝固が始まると凝固点まで温度が上がり、その後は完全に凝固が終わるまでは一定の温度になります。
純粋なベンゼンに一定の量の溶質を溶かし、その溶液を同様に冷却した場合は、いったん過冷却になり、凝固が始まり温度が少し上がるところまでは同じです。
しかし、その場合の凝固点に達したあとは、凝固が進行している間も、少しずつ温度が下がり続けます。
液体が状態変化している間は、熱量の変化はすべて状態変化に作用するので、普通は温度は変わらないはずですが、溶液の凝固の場合は少しずつ温度が下がるのです。これはどうしてかというと・・・
凝固することにより、液体の溶媒が減少する
→液体の溶媒が減少すると、溶液の濃度が高くなる
→凝固点降下は、解けている物質の濃度が高くなれば大きくなる
→つまり、濃度が高くなれば凝固点がさらに下がる
最後の2行は同じ意味ですが、わかりやすくするために言い換えてみました。
単に「そうなる」と暗記するのではなく、「どうしてそうなるか」をした方が結局「暗記」もしやすいです。
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