2019年05月17日

高校数学「高次方程式」「3次方程式」「因数定理」

高校数学「高次方程式」「3次方程式」「因数定理」

x^3−3x^2+2=0という方程式を解くことを考えます。

式をぼんやり見ていると、
「掛けて2,足して−3だから、−1と−2でしょ?因数分解して(x−1)(x−2)だから、x=1,2で完成!簡単!」
などとやってしまいがちです。

もし、x^2−3x+2=0ならば、もちろんそれで正解ですが、この式はx^3−3x^2+2=0です。3次式です。
3次式はそのように因数分解することはできません。

ではどうすればいいかと言うと、3次方程式や4次方程式では、「因数定理」を使うのが標準的ですね。

「f(a)=0ならば、f(x)は(x−a)を因数にもつ」というやつです。
これを使って、因数を見つけて、その因数で割り算をして次数を下げていく。という方針です。

たとえばx^3−3x^2+2に、x=1を代入してみると、

1−3+2=0

で、ちょうど都合のいいことに?ゼロになりました。

ということは、x^3−3x^2+2は、x−1を因数にもつことがわかります。
ならば、x−1で割れば割り切れるのですね。

割ってみると、(x^3−3x^2+2)÷(x−1)=x^2−2x−2となります。
つまり、

x^3−3x^2+2=(x−1)(x^2−2x−2)

であることがわかりました。つまり、

   x^3−3x^2+2=0
(x−1)(x^2−2x−2)=0

です。
この式が成り立つためには、それぞれの括弧の中がゼロになる必要があるので、

x−1=0,x^2−2x−2=0ですね。

あとはこれらを解けば、もとの3次方程式x^3−3x^2+2=0の解が得られる。というわけです!


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ラベル:数学
posted by えま at 10:48| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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