2019年06月04日

高校数学「微分」「定義」「対数」「極限値」

高校数学「微分」「定義」「対数」「極限値」

微分係数の定義を利用して次の極限値を求めよ。

lim[x→1]{logx/(x−1)}


この問題について考えます。

そもそも「微分係数の定義を利用して」というのが怪しい人が多いと思います。

公式に従うと、「f(x)のx=aにおける微分係数はf'(a)である」ということは比較的わかりやすいはずです。

定義に従った場合、

f'(a)=lim[x→a]{f(x)−f(a)}/(x−a)

このように表すことができます。
この式はつまり、xとaが限りなく近い場合の平均変化率なので、aにおける微分係数を表している。というわけです。

与えられた式も、この形にすることができれば、微分係数に置き換えられて、極限値を表すことができるのですね。

=lim[x→1]{(logx−log1)/(x−1)}

log1=0なので、足しても引いても変わらないから、その先がやりやすいように都合よく入れることができる。というわけです。
ここで、f(x)=logxとすると、f(1)=log1ですね。これらで分子を置き換えると、

=lim[x→1]{f(x)−f(1)}/(x−1)}

この式はつまり、定義に従った微分係数の式のa=1の場合になりました。よって、

=f'(1)

というわけです。
f(x)=logxなので、f'(x)=1/xです。
ならば、f'(1)=1/1=1

よって、「求める極限値は1」ですね!


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ラベル:数学
posted by えま at 22:37| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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