基本的な軌跡の問題では、移動する点Pを考えて、「AP=BP」の形で立式することがあります。
これを計算するためには、たいていは「AP^2=BP^2」とする必要があります。
「なぜ2乗しなければいけないのですか?」と質問すると、物知り顔で「そういうルールだから」「2乗したらマイナスがプラスになるから」などと苦し紛れの説明をする人もいますが、そんなアブない考えに基づいてではなく、必然的に2乗する必要があるので2乗するのです。
この記事では、なぜこの場合、2乗が必要なのか解説します。
まずはじめに当然ですが、APはAとPの距離、BPはBとPの距離を表します。
2点間の距離は、三平方の定理を使って表すことができます。
三平方の定理を使って表される辺の長さは、必然的に√がつきますね?
a^2+b^2=c^2だから、c=√(a^2+b^2)です。
詳しい座標等はここでは省略しますが、つまりは、AP=√●●,BP=√◆◆という形でAP,BPは表すことができます。
この形で表した2つの辺の長さが等しいのだから、
√●●=√◆◆
ですね。
この式を計算しようとして、移項してまとめようとしても、ルートの中身が違っている場合そのままでは計算できません。
計算するためには、いったん√を外す必要があります。
√を外すためには、両辺を2乗!です。
だから、AP=BPを計算するためには、両辺を2乗する必要がある。というわけです。
具体的な問題等の解説は後日掲載するかも知れません。リクエストがあればお気軽にどうぞ!
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