△ABCにおいて、AB=4,BC=5,CA=3である。辺BC上にBD=2となるように点Dをとる。このとき、ADの長さを求めよ。
△ABCは3辺の長さがわかっています。
そして、ADの長さを求めたい。という問題です。
ADを求めるならば、ADを含む三角形を考えます。
例えば、△ABDを使ってみましょう!
△ABDは、AB=4,BD=2と求める辺のADを3辺とする三角形です。
△ABDは、すでに2辺がわかっているので、あとはどこか1角の大きさまたは三角比の値がわかれば、余弦定理の式を作ることができます。
余弦定理:a^2=b^2+c^2−2bc・cosA
この式は、3辺と1角を含む式です。
初歩的には、「左辺のaを求めるときに使う」と考えますが、応用編(?)としては、「これらの3辺と1角のうち3つがわかれば残り1つがわかる」という使い方をします。
△ABDの場合、2辺がわかっていて残りの1辺を求めたいので、角に関する情報がわかれば余弦定理が使える。というわけです。
ここで、△ABCに注目します。
△ABCは3辺がわかっているので、3つの角どれについてでも余弦定理の式を作ることができます。
∠ABDと∠ABCは共通なので、∠ABCを表せば、∠ABDにそのまま使うことができ、△ABDについての余弦定理の式を作れる。と考えられます。
では、まず△ABCについて、余弦定理の式をつくってみましょう!
∠ABCを軸に考えるので、その対辺が左辺に来ます。
b^2=c^2+a^2−2ca・cos∠ABC
3^2=4^2+5^2−2×4×5・cos∠ABC
9=16+25−40cos∠ABC
40cos∠ABC=41−9
40cos∠ABC=32
cos∠ABC=32/40
cos∠ABC=4/5
cos∠ABD=cos∠ABC=4/5なので、△ABDについて余弦定理の式を作ると、
AD^2=AB^2+BD^2−2・AB・BD・cos∠ABD
=4^2+2^2−2×4×2×4/5
=16+4−64/5
=(100−64)/5
=36/5
AD=6/√5
=6√5/5
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ラベル:数学