2次方程式x^2+2mx+2m^2−5=0が1より大きい異なる2つの実数解をもつとき、定数mの値の範囲を求めよ。
数学1の2次関数でも考えたように、「異なる2つの実数解」など、2次方程式の解の個数について調べたいときは、判別式を使います。
D=b^2−4acで、D>0のとき「異なる2つの実数解」ですね。
まずはやってみましょう!
D=(2m)^2−4×1×(2m^2−5)
=4m^2−8m^2+20
=−4m^2+20>0
m^2−5<0
(m+√5)(m−√5)<0
よって、−√5<m<√5 ・・・@
まずは判別式からこのようなmの範囲がわかりました。
でも、これは単に「異なる2つの実数解」というだけの条件です。
「1より大きい」という条件は満たさない場合も含まれてしまっています。
「1より大きい」という条件を満たすためには・・・
まず、全体として1より右側にグラフがなければいけないので、「軸の方程式>1」である必要があります。
軸の方程式x=−b/aなので、
−2m/1=−2m>1すなわち、m<−1/2 ・・・A
これで、グラフが全体として1より右側にある範囲がわかりました。
これは軸が1より大きいことを表しています。
でも、軸が1より大きくても、解が1より小さくなってしまう場合もありますね。
そんな場合を除外するには、x=1のときy>0を満たせばOKです!
x=1のときy>0ならば、グラフはx=1でx軸の上側を通るので、2つの解がともに1より大きくなることが決まります。
x^2+2mx+2m^2−5にx=1を代入すると、
1+2m+2m^2−5>0
2m^2+2m−4>0
m^2+m−2>0
(m+2)(m−1)>0
よって、m<−2,m>1
@,A,Bの条件全てを満たす場合が、「1より大きい異なる2つの実数解をもつとき」ですね!
−√5<m<√5
m<−1/2
m<−2,m>1
を全て満たすのは・・・
−√5<m<−2
ですね!
ちなみにここでは、数1の2次関数の単元で習う方法で解いてみましたが、数2では解と係数の関係を使って解くのが模範的だったりします。
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ラベル:数学