2019年06月24日

解答★高校数学意外と解けない?問題 数学2B「微分」「定義に従った微分」「平均変化率」

解答★高校数学意外と解けない?問題 数学2B「微分」「定義に従った微分」「平均変化率」


問題はこちら


関数f(x)=x^2−2x+3について、次の問いに答えよ。

(1) xが1から3まで変化するときの平均変化率を求めよ。
(2) f'(x)を定義に従って求めよ。


(1)
平均変化率とは、結局は変化の割合です。
だから、

平均変化率=yの増加量/xの増加量

で求めることができます。

 {f(3)−f(1)}/(3−1)
={9−6+3−(1−2+3)}/2
=(6−2)/2
=4/2
=2

(2)
微分の本来の意味は、(1)で考えた平均変化率の2点の間隔が限りなく小さくなった場合の式や値のことです。
すなわち、

lim[h→0]{f(x+h)−f(x)}/{(x+h)−x}

これをそのまま計算するのが「定義に従った微分」です。

 lim[h→0]{(x+h)^2−2(x+h)+3−(x^2−2x+3)}/(x+h−x)
=lim[h→0](x^2+2xh+h^2−2x−2h+3−x^2+2x−3)/h
=lim[h→0](x^2−x^2+2xh−2x+2x+h^2−2h+3−3)/h
=lim[h→0](2xh+h^2−2h)/h
=lim[h→0](2x+h−2)
=2x−2

もちろん、公式に従った微分でもまったく同じ式が得られます。
この考え方を使った応用問題もあるので、できるだけ、定義に従った微分もできるようにしておきましょう!


このコーナーでは、「基本だし、わかれば難しくないけど、意外と解けない人が多い問題」を中心に掲載していきます。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
         無断転載等はご遠慮ください。(c)江間淳


posted by えま at 22:57| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN