高校物理「電気」「電荷と電流」
断面積2.0×10^(-6)m^2のアルミニウムの導線に、4.8Aの電流が流れているとき、自由電子の流れる速さを求めよ。ただし、アルミニウム1m^3あたりの自由電子の数を6.0×10^28個、電子の電荷を−1.6×10^(-19)Cとする。
導線の断面積、電荷、電流などのパラメータが与えられている場合は、
I=envS
を使います。
つまりは、一定の時間にどれだけの電気量が通過するか?を表した式です。
Iは、オームの法則でもおなじみの電流
eは、電子1個の電荷
nは、1m^3あたりの自由電子の数
vは、自由電子の平均の速さ
Sは、導線の断面積
です。
これら5つのパラメータのうち、4つがわかれば残り一つがわかる。と理解しておくと使いやすいです。
それぞれの文字が何を表すか、そしてenvSを掛けたら、1秒間に通過する電気量になることを理解して覚えると良いと思います。
今回の問題では、I=4.8[A],e=−1.6×10^-19)[C],n=6.0×10^28[個],S=2.0×10^(-6)[m^2]が与えられていています。
これで5つの文字のうち4つがわかったので、代入して計算すればvが出ますね!
やってみましょう!
4.8=−1.6×10^(-19)×6.0×10^28×v×2.0×10^(-6)
vについて解くと、
v=4.8/{−1.6×10^(-19)×6.0×10^28×2.0×10^(-6)}
=−3/(12×10^3) ←約分した
=−(1/4)×10^(-3) ←さらに約分し、「定数×10^n」の形にした
=−0.25×10^(-3)
=−2.5×10^(-4)[m/s] ←0.25=2.5×10^(-1)
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2019年06月27日
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