高校物理「電流と磁場」「磁極が受ける力」
磁極の強さを表す量を磁気量または磁束といい、その値は単位Wbで表されます。
2つの磁極間にはたらく磁気力F[N]は、静電気力のクーロンの法則の式と同じ形の式で表すことができます。
それぞれの磁気量をm1[Wb],m2[Wb],磁極間の距離をr[m],比例定数をkmとすると、
F=km・m1m2/r^2
という式が成り立ちます。
クーロンの法則や万有引力の法則の式と同じ形なので、それらとの関連をイメージしながら覚えるとよいと思います。
要するに、お互いの磁極はお互いに力を及ぼし合う。という式です。
電荷が互いに力を及ぼすのと同じですね。
さらに、H[N/Wb]の磁場中にあるm[Wb]の磁極が受ける磁気力F[N]は、
F=mH
と表すことができます。
これも、電場の中の電荷は力を受ける。というのと同じですね。
これらの性質を使って、例えば次のような問いに簡単に答えることができます。
25[A/m]の磁場中で、2.0×10^(-8)Wbの磁極が受ける磁気力の大きさは何Nか。
A/m=N/Wbなので、F=mHにH=25,m=2.0×10^(-8)を代入して、
F=2.0×10^(-8)×25
=50×10^(-8)
=5.0×10(-7)[N]
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2019年07月11日
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