高校物理「交流」「V=V0sinωt」
交流発電に関する公式V=V0sinωtを導いてみましょう!
一様な磁場の中に1巻きのコイルがあり、コイル面の法線と磁場の向きとのなす角を θ とします。
→θ=0のとき、磁場とコイル面が(@)になるので、コイルを貫く磁束が最大になります。このときの磁束をΦ0とします。
→コイルが回転すると、コイル面と磁場のなす角が変化していきます。コイルの傾きがθのとき、コイルを貫く磁束はΦ=(A)になります。
→コイルの回転の角速度をωとすると、t秒後の磁束はΦ=(B)となります。
→V=−ΔΦ/Δtなので、Φ=(B)を代入すると、V=−(B)/Δt=−Φ0(Δcosωt/Δt)です。
→(Δcosωt/Δt)は、(C)の微分なので、(Δcosωt/Δt)=−ωsinωtです。
→よって、V=−Φ0(−ωsinωt)=Φ0ωsinωtとなります。
→サインは±1の範囲の値を取るので、サインの最大値は(D)です。このときのVをV0とすると、V0=Φ0ω・1=Φ0ωです。
→まとめると、V=V0sinωtが得られます。
解答解説の続きはこのページ下に掲載します。
センター過去問
@垂直,AΦ0cosΘ,BΦ0cosωt,Ccosωt,D1
一様な磁場の中に1巻きのコイルがあり、コイル面の法線と磁場の向きとのなす角を θ とします。
→θ=0のとき、磁場とコイル面が垂直になるので、コイルを貫く磁束が最大になります。このときの磁束をΦ0とします。
→コイルが回転すると、コイル面と磁場のなす角が変化していきます。コイルの傾きがθのとき、コイルを貫く磁束はΦ=Φ0cosθになります。
→コイルの回転の角速度をωとすると、t秒後の磁束はΦ=Φ0cosωtとなります。
→V=−ΔΦ/Δtなので、Φ=Φ0cosωtを代入すると、V=−ΔΦ0cosωt/Δt=−Φ0(Δcosωt/Δt)です。
→(Δcosωt/Δt)は、cosωtの微分なので、(Δcosωt/Δt)=−ωsinωtです。
→よって、V=−Φ0(−ωsinωt)=Φ0ωsinωtとなります。
→サインは±1の範囲の値を取るので、サインの最大値は1です。このときのVをV0とすると、V0=Φ0ω・1=Φ0ωです。
→まとめると、V=V0sinωtが得られます。
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2019年09月12日
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