2019年09月12日

高校物理「交流」「V=V0sinωt」

高校物理「交流」「V=V0sinωt」


交流発電に関する公式V=V0sinωtを導いてみましょう!


一様な磁場の中に1巻きのコイルがあり、コイル面の法線と磁場の向きとのなす角を θ とします。

→θ=0のとき、磁場とコイル面が(@)になるので、コイルを貫く磁束が最大になります。このときの磁束をΦ0とします。

→コイルが回転すると、コイル面と磁場のなす角が変化していきます。コイルの傾きがθのとき、コイルを貫く磁束はΦ=(A)になります。

→コイルの回転の角速度をωとすると、t秒後の磁束はΦ=(B)となります。

→V=−ΔΦ/Δtなので、Φ=(B)を代入すると、V=−(B)/Δt=−Φ0(Δcosωt/Δt)です。

→(Δcosωt/Δt)は、(C)の微分なので、(Δcosωt/Δt)=−ωsinωtです。

→よって、V=−Φ0(−ωsinωt)=Φ0ωsinωtとなります。

→サインは±1の範囲の値を取るので、サインの最大値は(D)です。このときのVをV0とすると、V0=Φ0ω・1=Φ0ωです。

→まとめると、V=V0sinωtが得られます。



解答解説の続きはこのページ下に掲載します。


センター過去問




@垂直,AΦ0cosΘ,BΦ0cosωt,Ccosωt,D1


一様な磁場の中に1巻きのコイルがあり、コイル面の法線と磁場の向きとのなす角を θ とします。

→θ=0のとき、磁場とコイル面が垂直になるので、コイルを貫く磁束が最大になります。このときの磁束をΦ0とします。

→コイルが回転すると、コイル面と磁場のなす角が変化していきます。コイルの傾きがθのとき、コイルを貫く磁束はΦ=Φ0cosθになります。

→コイルの回転の角速度をωとすると、t秒後の磁束はΦ=Φ0cosωtとなります。

→V=−ΔΦ/Δtなので、Φ=Φ0cosωtを代入すると、V=−ΔΦ0cosωt/Δt=−Φ0(Δcosωt/Δt)です。

→(Δcosωt/Δt)は、cosωtの微分なので、(Δcosωt/Δt)=−ωsinωtです。

→よって、V=−Φ0(−ωsinωt)=Φ0ωsinωtとなります。

→サインは±1の範囲の値を取るので、サインの最大値はです。このときのVをV0とすると、V0=Φ0ω・1=Φ0ωです。

→まとめると、V=V0sinωtが得られます。


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posted by えま at 09:33| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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