2019年10月25日

高校数学「2次方程式」「解の範囲が限定される場合」

高校数学「2次方程式」「解の範囲が限定される場合」

■問題
2次方程式3x^2−12x+12−k^2=0が正の解と負の解を一つずつ持つような定数kの値の範囲を求めよ。


■考え方
「正の解と負の解を一つずつもつ」ということは、まずは「異なる2つの実数解」を持つ必要があります。
さらに、解の範囲を限定するためにその他の条件を満たす必要があります。その条件とは・・・?


解説はこのページ下


この書籍も参考にしてください。


■解答解説

まずは解を2つ持たないと話にならないので、D>0を満たすk値を求めます。

3x^2−12x+12−k^2=0なので、D=b^2−4acにa=3,b=−12,c=12−k^2を代入して、

D=(−12)^2−4×3×(12−k^2)
 =144−144+12k^2
 =12k^2>0
    k^2>0
よって、k=0以外の全ての実数で解を2つ持つことがわかります。

y=3x^2−12x+12−kの2次関数のグラフは、下に凸なので、正の解と負の解を一つずつもつときは、グラフが原点の下側を通ります。
原点は(0,0)なので、原点の下側はx=0のときy<0ですね。
だから与式にx=0を代入して、

12−k^2<0
k^2−12>0
(k+2√3)(k−2√3)>0

よって、k<−2√3,k>2√3

これはD>0の範囲に含まれるので、そのままこの問題の解となります。


ちなみに、下に凸のグラフが原点よりも下を通れば、自動的に異なる2つの実数解を持つので、このような条件の場合は、D>0をやらなくても大丈夫です。


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posted by えま at 08:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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