2019年12月12日

高校物理「磁気」「円運動」「誘導起電力」

高校物理「磁気」「円運動」「誘導起電力」

空間中の点Oを中心として、長さa[m]の導体棒OPが角速度ω[rad/s]で水平面内で左回りに回転している。この空間に鉛直下向きに磁束密度B[T]の一様な磁場を発生させたとき、OP間の誘導起電力の大きさを求めよ。


磁場中を動く導体に生じる誘導起電力の大きさは、V=|−(ΔΦ/Δt)|=vBlですね。


センター過去問




誘導起電力の公式はV=|−(ΔΦ/Δt)|です。

さらに、Φ=BSだから、ΔΦ=BΔSと考えることができます。

つまりΔt秒間の導体棒の移動した面積ΔSを求めれば、誘導起電力もわかる。というわけです。

この問題では、導体棒は円運動をしているので、導体棒の移動した跡は扇形になっています。

扇形の面積を求めるためには中心角が必要だから、Δt秒間の回転角を考えます。

角速度はωなので、Δt秒では中心角はωΔtとなります。

半径は導体棒の長さなので、ΔS=πa^2×(ωΔt/2π)=a^2・ωΔt/2となります。

これでV=|−(ΔΦ/Δt)|を求めるために必要な要素がわかりましたね。代入してみましょう!


V=|−(ΔΦ/Δt)|に、ΔΦ=BΔS=B・a^2・ωΔt/2を代入すると、

V=|−{(B・a^2・ωΔt/2)/Δt}|
 =B・a^2・ω/2[V]


関連項目
磁場中をまっすぐ動く導体


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posted by えま at 23:47| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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