2020年01月07日

高校数学「数列」「Snがわかっているとき」A

高校数学「数列」「Snがわかっているとき」A

■ 問題

数列{an}の初項から第n項までの和Snと一般項anの関係式がan=2Sn+2n−3で表されるとき、次の問いに答えよ。
(1) a1を求めよ。


このページでは、次の問題について解説します。

(2) an+1とanの関係式を求めよ。


■ 選択肢

このときまず最初にnにn+1を代入すると、an+1=2Sn+1+2(n+1)−3となります。
このあとはどうすればはいいでしょうか?(複数選択)

@両辺から1をひく
ASn+1=Sn+an+1と置き換える
Ban+1の式とanの式を差し引く
C野となれ山となれ


解答解説はこのページ下


解法の習得に役立つ問題集です。



■ 選択肢の解答

ASn+1=Sn+an+1と置き換える
Ban+1の式とanの式を差し引く

「an+1とanの関係式を求める」ということは、つまり「Snを消去する」と考えます。


■ 解答解説

an+1とanの関係式を求めるので、何はともあれan+1が登場しないことには始まりません。
まずは与式にn=n+1を代入してみます。

an+1=2Sn+1+2(n+1)−3

問題の指示に合わせるためには、Sn+1(やSn)を消去する必要があります。
Sn+1は「数列anの初項からn+1項目までの和」なので、

Sn+1=a1+a2+a3+・・・+an+an+1

ですね。
Snも同様に考えると、Sn=a1+a2+a3+・・・+anなので、

Sn+1=Sn+an+1

ということができます。(選択肢A)
これを用いて置き換えれば、

an+1=2(Sn+an+1)+2(n+1)−3
an+1=2Sn+2an+1+2(n+1)−3

とすることができます。
これから与式anを差し引けば、うまいことSnが消えますね!(選択肢B)

  an+1=2Sn+2an+1+2(n+1)−3
−) an=2Sn+      2n −3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
an+1−an=2an+1+2

あとは移項して整理すれば、an+1とanの関係式が得られます。

an+1−2an+1=an+2
   −an+1=an+2
    an+1=−an−2


次の問題→anの一般項

前の問題→(1) a1を求めよ。


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ラベル:数学
posted by えま at 10:28| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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