2020年02月18日

高校数学「2次方程式の解と係数の関係」A

高校数学「2次方程式の解と係数の関係」A

■ 問題

x^2−x+3=0の解をα,βとするとき、α+β,αβの値を求めよ。


前回の解説では、ノーマルに「解と係数の関係」を用いましたが、ここでは普通に2次方程式を解いてみたいと思います。


解答解説はこのページ下


解法の習得に役立つ問題集です。


■ 解答解説

解と係数の関係を使わなくても、α+β,αβなどの値を求めることができます。

普通に解の公式で解いてみましょう!

x^2−x+3=0なので、a=1,b=−1,c=3を代入すると、

x=[−(−1)±√{(−1)^2−4×1×3}]/2×1
 ={1±√(1−12)}/2
 =(1±√11i)/2

虚数になりましたが、解が二つ出ました。
これらがα,βです。
あとは、普通に足したり掛けたりすれば、α+β,αβが出ます。
すごく大変に見えると思いますが、やってみると意外とそれほどでもありません。

α+β=(1+√11i)/2+(1−√11i)/2
  =(2/2)
  =1

αβ={(1+√11i)/2}{(1−√11i)/2}
 =(1+√11i)(1−√11i)/4
 ={1^2−(√11i)^2}/4
 ={1−(−11)}/4
 =(1+11)/4
 =12/4
 =3

αβが少し大変だったかも知れませんが、ただ単に、2次方程式の解を出して、計算しただけで求めることができました。
「解と係数の関係の公式がわからないと不可能」というわけではないことがわかってもらえましたか?
模範解答の通りでなくても、「がんばれば何とかなる」場合もある。ことは、頭に入れておくと良いと思います。


関連問題
解と係数の関係の公式を使った場合


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ラベル:数学
posted by えま at 10:53| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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