2020年04月15日

高校数学「複素数平面」「極形式」「積の極形式」

高校数学「複素数平面」「極形式」「積の極形式」

■問題
z1=r1(cosθ1+isinθ1),z2=r2(cosθ2+isinθ2)とするとき、z1z2を計算せよ。


「積の極形式」として、意味不明のまま公式として暗記してしまう人も多いと思いますが、ちゃんと計算して導けるようにしておいた方が良いです。


数学3の勉強でも、みんなが使っているチャート式


個人的には、このシリーズもおすすめです。



■解説

「導く」と言っても、これはただ単に計算するだけです。やってみましょう!

z1z2=r1(cosθ1+isinθ1)・r2(cosθ2+isinθ2)
   =r1r2(cosθ1+isinθ1)(cosθ2+isinθ2)
   =r1r2(cosθ1・cosθ2+cosθ1・isinθ2+isinθ1・cosθ2+isinθ1・isinθ2)
   =r1r2(cosθ1・cosθ2+(i^2)sinθ1・sinθ2+isinθ1・cosθ2+icosθ1・sinθ2)
   =r1r2{cosθ1・cosθ2−sinθ1・sinθ2+i(sinθ1・cosθ2+cosθ1・sinθ2)}
   =r1r2{cos(θ1+θ2)+isin(θ1+θ2)}


ちなみに、三角関数の加法定理より、

cosθ1・cosθ2−sinθ1・sinθ2=cos(θ1+θ2)
sinθ1・cosθ2+cosθ1・sinθ2=sin(θ1+θ2)

ですね。


関連問題
「極形式」「z=√3+i」
商の極形式
サインの加法定理
コサインの加法定理


江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学
posted by えま at 23:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN