2020年04月21日

高校化学「化学反応式と量的関係」「0.20molのZnと0.50molのHCl」

高校化学「化学反応式と量的関係」「0.20molのZnと0.50molのHCl」

■問題

亜鉛Znと塩酸(HCl水溶液)の反応について、次の問いに答えよ。
Zn+2HCl→ZnCl2+H2

(2) 0.20molのZnと0.50molのHClを反応させると、どちらが何mol残るか?


化学反応式から、それぞれの物質の反応する比率がわかりますね。


化学も「精講」シリーズは良いと思います。



■解説

化学反応式の係数は、反応する粒子の個数の比を表します。
問題で与えられた化学反応式は

Zn+2HCl→ZnCl2+H2

ですね。
この反応式から、ZnとHClは1:2の割合で反応することがわかります。


今回の問題では、Znは0.20molなので、このZnが全て反応するためには、この2倍の0.40molのHClが必要です。
HClは0.50molあるので、0.50−0.40=0.10mol残る。というわけです。


もし、HClが全て反応したとすると、0.50÷2=0.25molのZnが必要です。
Znの用意された量は0.20だから足りないので、HClは全て反応し終わる前になくなってしまうことがわかります。


このように、「Znが全て反応した場合」と「HClが全て反応した場合」の両方をやってみて比較すると、より確実に自信を持って答えられるようになると思います。
めんどくさがらずに、きちんと整理して考えるように心がけましょう!


次の問題→(3) 2.6gの亜鉛と0.10mol/Lの塩酸500mLを反応させると、どちらが何mol残るか?

前の問題→(1) 1.0molのZnと4.0molのHClを含む塩酸とを反応させると、Znが全て溶けた。残ったHClは何molか?


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posted by えま at 10:58| Comment(0) | 高校化学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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