2020年04月30日

高校数学「積分」「2つの放物線の間の面積」

高校数学「積分」「2つの放物線の間の面積」

■ 問題

2つの放物線y=x^2−2x,y=−x^2+4で囲まれた図形の面積Sを求めよ。


解答解説はこのページ下


直線と放物線の場合と基本的に同じです。


解法の習得に役立つ問題集です。



■ 解答解説

曲線が境界線となっている図形の面積を求めるときは、積分を使うと計算しやすい場合が多いです。

基本的に、「上引く下で定積分」です。

今回の問題では、2つの放物線に囲まれた図形の面積なので、積分の区間は2つの交点の間となります。

ということで、まずは交点を出してみましょう!
交点は、2つの関数の式の連立方程式ですね。

y=x^2−2x,y=−x^2+4

両方ともy=●●の形なので、右辺同士をイコールで結ぶことができますね。

     x^2−2x=−x^2+4
x^2−2x+x^2−4=0
  2x^2−2x−4=0
    x^2−x−2=0
   (x+1)(x−2)=0
よって、x=−1,2

つまり、−1から2の区間で積分します。
この範囲では、上に凸のy=−x^2+4が上側、下に凸のy=x^2−2xが下側になるので、「上引く下で定積分」をすると、

 ∫[-1〜2]{(−x^2+4)−(x^2−2x)}dx
=∫[-1〜2](−2x^2+2x+4)dx
=[(−2/3)x^3+x^2+4x][-1〜2]
=(−2/3)・2^3+2^2+4・2−{(−2/3)・(−1)^3+(−1)^2+4・(−1)}
=−16/3+4+8−(2/3+1−4)
=−16/3+12−2/3+3
=−18/3+15
=−6+15
=9


関連項目
定積分と面積
直線と放物線の間の面積


こちらの書籍も参考にしてみてください。


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ラベル:数学
posted by えま at 12:18| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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