■ 問題
2つの放物線y=x^2−2x,y=−x^2+4で囲まれた図形の面積Sを求めよ。
解答解説はこのページ下
直線と放物線の場合と基本的に同じです。
解法の習得に役立つ問題集です。
■ 解答解説
曲線が境界線となっている図形の面積を求めるときは、積分を使うと計算しやすい場合が多いです。
基本的に、「上引く下で定積分」です。
今回の問題では、2つの放物線に囲まれた図形の面積なので、積分の区間は2つの交点の間となります。
ということで、まずは交点を出してみましょう!
交点は、2つの関数の式の連立方程式ですね。
y=x^2−2x,y=−x^2+4
両方ともy=●●の形なので、右辺同士をイコールで結ぶことができますね。
x^2−2x=−x^2+4
x^2−2x+x^2−4=0
2x^2−2x−4=0
x^2−x−2=0
(x+1)(x−2)=0
よって、x=−1,2
つまり、−1から2の区間で積分します。
この範囲では、上に凸のy=−x^2+4が上側、下に凸のy=x^2−2xが下側になるので、「上引く下で定積分」をすると、
∫[-1〜2]{(−x^2+4)−(x^2−2x)}dx
=∫[-1〜2](−2x^2+2x+4)dx
=[(−2/3)x^3+x^2+4x][-1〜2]
=(−2/3)・2^3+2^2+4・2−{(−2/3)・(−1)^3+(−1)^2+4・(−1)}
=−16/3+4+8−(2/3+1−4)
=−16/3+12−2/3+3
=−18/3+15
=−6+15
=9
関連項目
定積分と面積
直線と放物線の間の面積
こちらの書籍も参考にしてみてください。
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ラベル:数学