高校物理「力学」「斜面上の物体」傾斜角30°のときの斜面に平行な成分
■ 問題
傾斜角30°のなめらかな斜面上に質量mの台車を置いた。このとき台車にはたらく重力と、重力の斜面に平行な成分の大きさを求めよ。ただし、重力加速度をgとする。
解答解説はこのページ下
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■ 解答解説
重力がかかわる運動や力について考えるときは、まずは重力を図示してその大きさを書き込みます。
斜面上の台車の中心から、鉛直下向きに矢印を書きます。
台車の質量はm,重力加速度はgなので、F=maより、重力の大きさをWとすると、
W=mg
となります。
この重力を斜面に平行な成分と垂直な成分に分解するときは、中学でも習った「平行四辺形の法則」を使います。
数学ですでにベクトルを習っている人は、「ベクトルとして分解する」と考えても良いです。
重力の作用点つまり、台車の中心を通って、斜面に平行な直線と垂直な直線を引き、重力が平行四辺形の対角線となるように平行四辺形を作ります。
そして、その平行四辺形の辺が重力の斜面に平行な成分と垂直な成分となります。
すると、30°60°90°の直角三角形ができますね。
今回の問題では、平行な方の成分だけ聞いていて、傾斜角30°を使って平行な方を表すと、
mgsin30°=(1/2)mg
ということができますね。
図をよく見て、角度や辺の長さの大小関係を確認すると、この場合は斜面に平行な方がサインで、垂直な方がコサインであることが確認できるはずです。
自分でも気をつけてやってみてください!
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2020年07月13日
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