2020年07月21日

高校数学「微分」x^2+3x+2を定義に従って微分

高校数学「微分」x^2+3x+2を定義に従って微分

■ 問題

 「x^2+3x+2を定義に従って微分せよ。」


このときは何をすれば良いでしょうか?


■ 選択肢

 @ 定義などに従っていられるか!公式で微分してしまえ!

 A たしか、分母はhだったから、(x^2+3x+2)/hとか?

 B 微分とは、限りなく近い2点間の平均変化率だから・・・なに?

 C 微分とは、限りなく近い2点間の平均変化率だから、hが限りなく0に近いときの、xからx+hまでの変化の割合を求める



解答解説はこのページ下に


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■ 選択肢の解答・解説

 C 微分とは、限りなく近い2点間の平均変化率だから、hが限りなく0に  近いときの、xからx+hまでの変化の割合を求める

 曲線上の2点を通る直線の変化の割合を考えて、それを「平均変化率」と呼びます。この2点がある程度離れているときは、中学で習った「直線の傾き」の考えで全く問題ありません。
 この2点が限りなく近くなったとき、分母がほぼゼロになってしまうので、中学で習った方法では値がわからなくなってしまいます。
 そこで極限を用いて、その値(式)を求めるのが「微分」というわけです。


■ 計算式

「定義に従った微分」のときは、h→0でxからx+hの平均変化率を計算します。すなわち、(yの増加量)/(xの増加量)を求めます。

 lim[h→0][{(x+h)^2+3(x+h)+2−(x^2+3x+2)}/(x+h−x)]

=lim[h→0]{(x^2+2hx+h^2+3x+3h+2−x^2−3x−2)/h}

=lim[h→0]{(2hx+h^2+3h)/h}

=lim[h→0](2x+h+3)    ←hで約分した

=2x+3           ←hに0を代入した

ということで、当然ですが、公式に従った微分の場合と同じ式を求めることができました。


◆関連問題
公式に従った微分の場合


今回の問題は、この書籍のP17にも掲載されています。書籍には、間違いの選択肢に関するコメントを含むさらに詳しい解説や、関連問題も掲載しています。



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ラベル:数学
posted by えま at 08:33| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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