高校物理「ばね」「力のつりあい」「力のモーメント」
長さ1.0mの軽い棒のある点Oにばねを取り付け、天井からつるした。
この棒の左端をA,右端をBとして、Aには30N,Bには20Nのおもりをつるしたところ、棒は水平になって静止した。
ばね定数を2.5×10^2N/m,棒の重さは無視できるものとして、次の問いに答えよ。
(1) ばねの伸びは何mか?
(2) Oの位置を答えよ。
この記事では(2)を解説します。
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◆解説
「棒が静止している」ことから、(1)では「力のつりあい」を考えました。
「静止している」ならば「回転していない」ので、力のモーメントもつり合っている。と考えられます。
力のモーメントはM=Flつまり、「モーメント=力×うでの長さ」で求めることができます。
今回の問題では、点Oの位置がわからないので、AOの長さをx[m]としてみます。
静止しているので、A,O,Bのどの点を中心とみなしても「力のモーメントのつりあい」が成り立ちます。
例えば点Aのまわりのモーメントで考えてみると、うでの長さは、点Oはxm,点Bは1.0mですね。
点Oにかかる力はバネが棒を引く力なので50N,点Bにかかる力はBのおもりの重さで20Nです。
力のモーメントは通常、左回りを正、右回りを負とするので、それぞれM=Flに代入して、
50×x−20×1.0=0
このようなつり合いの式が作れます。
あとはこれを解けばOKですね!
50x=20
x=2/5
x=0.40
よって、点Oは棒の左端から0.40mの位置にある。
ことがわかりました。
前の問題→(1) ばねの伸びは何mか?
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2020年08月03日
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