2020年08月03日

高校物理「ばね」「力のつりあい」「力のモーメント」

高校物理「ばね」「力のつりあい」「力のモーメント」

長さ1.0mの軽い棒のある点Oにばねを取り付け、天井からつるした。
この棒の左端をA,右端をBとして、Aには30N,Bには20Nのおもりをつるしたところ、棒は水平になって静止した。
ばね定数を2.5×10^2N/m,棒の重さは無視できるものとして、次の問いに答えよ。

(1) ばねの伸びは何mか?

(2) Oの位置を答えよ。


この記事では(2)を解説します。


★★ お知らせ ★★

AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、「大学入試共通テスト」の対策授業を行っています。2020年7月現在、平日昼間に授業可能な既卒生・社会人を若干名募集しています。
従来のセンター試験や試行テストの内容を踏まえて、理系文系全科目の指導が可能です。
マンツーマンの授業なので「ゼロからのスタートの人は中学の復習から」「基本ができている人は応用問題の解き方中心に」など、ひとりひとりの状況に合わせて授業を行います。
適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。


◆解説

「棒が静止している」ことから、(1)では「力のつりあい」を考えました。

「静止している」ならば「回転していない」ので、力のモーメントもつり合っている。と考えられます。

力のモーメントはM=Flつまり、「モーメント=力×うでの長さ」で求めることができます。

今回の問題では、点Oの位置がわからないので、AOの長さをx[m]としてみます。

静止しているので、A,O,Bのどの点を中心とみなしても「力のモーメントのつりあい」が成り立ちます。

例えば点Aのまわりのモーメントで考えてみると、うでの長さは、点Oはxm,点Bは1.0mですね。
点Oにかかる力はバネが棒を引く力なので50N,点Bにかかる力はBのおもりの重さで20Nです。

力のモーメントは通常、左回りを正、右回りを負とするので、それぞれM=Flに代入して、

50×x−20×1.0=0

このようなつり合いの式が作れます。
あとはこれを解けばOKですね!

50x=20
  x=2/5
  x=0.40

よって、点Oは棒の左端から0.40mの位置にある。
ことがわかりました。


前の問題→(1) ばねの伸びは何mか?


江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
  最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!

プロ家庭教師の江間です。    AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/     http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
posted by えま at 08:16| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

こんなヤツです
名前:江間淳
年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN