2020年09月10日

高校物理「小球と壁との衝突」vx,vyをh,g,Sで表す

高校物理「小球と壁との衝突」vx,vyをh,g,Sで表す

◆問題

水平な床の点Pから水平距離Sだけ離れた鉛直な壁に向かって、初速度v0(水平成分をvx,鉛直成分をvyとする)で小球を発射したところ、小球は床から高さhの点Qで壁に垂直に衝突して跳ね返り、点Rに落下した。重力加速度をg,小球と壁の間の反発係数を0.60として、次の問いに答えよ。

(1) 小球が点Pから点Qに達するまでの時間tをvy,gを用いて表せ。

(2) vx,vyをh,g,Sを用いて表せ。


このページでは(2)を解説します。


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◆解説

(1)でも考えたように、小球の運動は斜方投射と同じです。つまり、

水平方向には等速直線運動、鉛直方向には等加速度直線運動と同じ。

ということができます。


まず、鉛直方向について考えると、「初速度vyで鉛直上方に投げ上げて、最高点hに到達した」ので、

v^2−v0^2=2axに、v=0,v0=vy,a=−g,x=hを代入して、

0−vy^2=2・(−g)・h
  vy^2=2gh
   vy=√(2gh)


続いて、水平方向について考えると、「vxの速さでt秒間かかってSだけ進んだ」ので、

S=vx・t

です。
tは壁に衝突するまでの時間なので、(1)で求めたように、t=vy/gです。
さらに、vy=√(2gh)なので、

 S=vx・√(2gh)/g
gS=vx・√(2gh)

よって、vx=gS/√(2gh)

さらに、右辺を√gで約分すると、vx=S√g/√(2h)


つづく


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posted by えま at 17:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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