高校物理「小球と壁との衝突」点Rの位置
◆問題
水平な床の点Pから水平距離Sだけ離れた鉛直な壁に向かって、初速度v0(水平成分をvx,鉛直成分をvyとする)で小球を発射したところ、小球は床から高さhの点Qで壁に垂直に衝突して跳ね返り、点Rに落下した。重力加速度をg,小球と壁の間の反発係数を0.60として、次の問いに答えよ。
(1) 小球が点Pから点Qに達するまでの時間tをvy,gを用いて表せ。
(2) vx,vyをh,g,Sを用いて表せ。
(3) 壁から点Rまでの距離を、Sを用いて表せ。
このページでは(3)を解説します。
★★ お知らせ ★★
AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、「大学入試共通テスト」の対策授業を行っています。2020年8月現在、平日昼間に授業可能な既卒生・社会人を若干名募集しています。
従来のセンター試験や試行テストの内容を踏まえて、理系文系全科目の指導が可能です。
マンツーマンの授業なので「ゼロからのスタートの人は中学の復習から」「基本ができている人は応用問題の解き方中心に」など、ひとりひとりの状況に合わせて授業を行います。
適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。
◆解説
「小球と壁との間の反発係数は0.60」なので、跳ね返った後の水平方向の速さは衝突前の0.60倍になります。
(2)で求めたように、vx=S√g/√(2h)なので、衝突後の速さvは、この0.60倍つまり、v=0.60・S√g/√(2h)となります。
この運動は斜方投射で、小球は最高点で壁と衝突するので、PQの時間とQRの時間は同じになります。
つまり、tQR=√(2h)/√gです。
空中では水平方向には力を受けないので、水平方向の速度は一定です。
ということは、
v=0.60・S√g/√(2h)の速さで、
tQR=√(2h)/√gの時間だけ
進んだとき、点Rに到達する。
のですね!
あとはいわゆる「みはじ」と考えてもかまいません。求める距離は「速さ×時間」なので、
{0.60・S√g/√(2h)}・{√(2h)/√g}
=0.60S
水平方向の速さが0.6倍になるのだから、距離も0.6倍ですね!
この問題の最初に戻る
◆関連問題
「反発係数」「ボールと床の衝突」
江間淳の書籍はこちら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2020年09月15日
この記事へのコメント
コメントを書く
こんなヤツです

年齢:41
職業:プロ家庭教師、AE個別学習室(えまじゅく)代表、翻訳者
ウェブサイトURL:http://www.a-ema.com/
メールアドレス:j@a-ema.com
一言:アプリ、メルマガ、電子書籍提供中です。アマゾンやGooglePlayで「江間淳」で検索!
江間淳の書籍一覧 → http://amzn.to/2m9LTvN