数学2や数学3の微分積分の単元では、「関数の増減」「極値」「変曲点」「最大最小」などを求めるために、増減表を書くのがノーマルなやり方となっています。
このページでは、3次関数y=f(x)の増減表の書き方の基本的な手順を解説します。
◆まずは微分してy'=0で解く
増減表は直接的には、関数の増減を表す表なので、関数の増減を示すy'の式を求めます。
増加減少が切り替わる点が極値であり、そのとき接線の傾きはゼロなので、y'=0で解きます。
y'=0のときのxの値が左から順にα,βとして、α,βのときのy座標を求めます。f(α),f(β)となります。
この時点で以下のような表を書くことができます。
x |…|α |…|β |…|
y'| | 0 | | 0 | |
y | |f(α)| |f(β)| |
◆f(α)>f(β)のとき
このとき、f(α)>f(β)ならば、f(α)が極大値、f(β)が極小値となります。
その場合、αより左で増加、αとβの間で減少、βより右で増加なので、増減表は以下のようになります。
x |…|α |…|β |…|
y'|+| 0 |−| 0 |+|
y |↗|f(α)|↘|f(β)|↗|
全体として右上がりのグラフになることがわかりますね!
◆f(α)<f(β)のとき
f(α)<f(β)ならば、f(α)が極小値、f(β)が極大値となります。
その場合、αより左で減少、αとβの間で増加、βより右で減少なので、
x |…|α |…|β |…|
y'|−| 0 |+| 0 |−|
y |↘|f(α)|↗|f(β)|↘|
全体として右下がりのグラフですね!
◆まとめ
・増減表は、関数の極値や最大最小を考えるときに使う。
・微分してy'=0で解く。
・f(α)とf(β)を比較して、どちらが極大でどちらが極小か調べる。
・大小関係に矛盾が生じないように、y'に+か−を、yに↘か↗を入れる。
微分積分の解き方・考え方をマスターしたい人は、この書籍も使ってみてください!
★数学2微分積分
★数学3微分
★★ お知らせ ★★
AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、「大学入試共通テスト」の対策授業を行っています。従来のセンター試験や試行テストの内容を踏まえて、基礎から医学部など満点を目指す人まで、理系文系全科目の指導が可能です。
マンツーマンの授業なので「ゼロからのスタートの人は中学の復習から」「基本ができている人は応用問題の解き方中心に」など、ひとりひとりの状況に合わせて授業を行います。浪人生や社会人の再受験も基礎から丁寧に指導します!
適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。
◆関連問題
y=x^3−3x
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学