高校物理「電気」「クーロンの法則」点Pでの電場の強さ
◆問題
原点をOとするxy平面上の点A(a,0)と点B(−a,0)に電気量Q[C]の正電荷をそれぞれ固定した。クーロンの法則の比例定数をk[N・m^2/C^2]として次の問いに答えよ。
(1) 点Aと点Bの2つの点電荷の間にはたらく静電気力の大きさFを、a,Q,kを用いて表せ。
(2) 点P(0,√3a)での電場の強さEPを、a,Q,kを用いて表せ。
この記事では(2)を解説します。
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◆解説
複数の電荷があり、それらによる電場を考えるときは、電場の重ね合わせを考えます。
すなわち、その点における電場をベクトルとして合成します。
今回の問題では、点Aの電荷が点Pに作る電場EAPと点Bの電荷が点Pに作る電場EBPを求め、それらをベクトルとして合成します。
AP間の距離は普通に数学の2点間の距離の公式を用いて、
AP=√{(0−a)^2+(√3a−0)^2}
=√(a^2+3a^2)
=√4a^2
=2a
△OAPと△OBPに注目すると、合同な三角形だから、AP=BP=2aとなります。
2点間の距離がわかり、もともと電荷はわかっているので、それらを電場の公式E=k・q/r^2に代入すると、
EAP=k・Q/(2a)^2
=kQ/4a^2
EBPも同じく、EBP=kQ/4A^2ですね。
△OAPと△OBPは1:2:√3の辺の比なので、30°60°90°の直角三角形です。
ということは、点Pに作る電場EAP,EBPはどちらもy軸と30°の角をなしています。
これらをベクトルとして合成する(平行四辺形をつくりその対角線を考える)と、EPが求められます。
EP=EAPcos30°+EBPcos30°
=(kQ/4a^2)×√3/2+(kQ/4a^2)×√3/2
=√3・kQ/4a^2
向きはy軸の正の向きになります。
前の問題→A,Bにはたらく静電気力の大きさF
◆関連問題
電流と磁場
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2020年12月14日
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