高校物理「磁気」「電流が磁場から受ける力」金属棒が静止したときのtanθ
◆問題
質量m,長さl,電気抵抗rの金属棒を、起電力Eの電源につながれた導線で水平につるし、鉛直下向きに磁束密度Bの一様な磁場をかける。このとき、次の問いに答えよ。
(1) 金属棒に流れる電流の大きさを求めよ。
(2) 金属棒に流れる電流が磁場から受ける力の大きさを求めよ。
(3) このとき導線と鉛直方向のなす角がθとなって金属棒は静止した。tanθの値を求めよ。
この記事では、(3)を解説します。
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◆解説
(2) 金属棒に流れる電流が磁場から受ける力の大きさを求めよ。より、F=EBl/rであることがわかりました。
金属棒の質量はm,重力加速度はgなので、金属棒にかかる重力はmgです。
さらに、この条件で金属棒が静止したということは、「導線が金属棒を引く力が、Fとmgの合力とつり合っている」という条件が成り立っていると考えられます。
導線が金属棒を引く力をTとすると、力のつり合いから、
Tsinθ=F,Tcosθ=mg
という関係式が成り立ちます。
これらの式を使ってtanθを表すことを考えます。
Tcosθ=mgをTについて解くと、T=mg/cosθとなり、もう一方の式に代入すれば、
(mg/cosθ)sinθ=F
mg・tanθ=F
tanθ=F/mg
F=EBl/rだから、
tanθ=EBl/mgr
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2021年02月06日
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