高校物理「力学」「力積」「運動量」バットでボールを打ち返すときの力積
◆問題
ピッチャーの投げたボールをバッターがセンター方向に打ち返した。ピッチャー、バッター、センターは一直線上に位置し、ボールの質量は0.15kg,ピッチャーの投げたボールの速さは30m/s,バッターの打ち返したボールの速さは30m/s,仰角60°だったとき、次の問いに答えよ。
(1) ボールがバットから受けた力積の大きさはいくらか。
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◆解説
力積と運動量の間には、
「力積=運動量の変化」という関係があります。
今回のように、物体の運動状態の変化がわかると、そこから力積の大きさを求めることができます。
バットに当たる直前の運動量は、ピッチャーからバッターへの水平方向で、0.15×30=4.5kg・m/sです。
バットに当たった直後の運動量は、バッターからピッチャーへの方向仰角60°で、0.15×30=4.5kg・m/sです。
この運動量の変化が力積です。
運動量はベクトルなので、ベクトルとしての差を考えます。
バットに当たる前後では、反対向きになって仰角60°なので、2つの運動量ベクトルのなす角は120°です。
この形で図を考えると、120°の角をはさむ2辺が4.5の二等辺三角形ができます。
この残り1辺がベクトルの差であり、力積です。
1:2:√3の直角三角形ができるので、求める力積をIとすると、
2:√3=4.5:I/2
I=4.5√3
有効数字を2桁とすれば、7.8N・s
つづく
◆関連問題
静止している質量1.2kgの物体に、一定の大きさ1.8Nの力を2.0秒間加えた。この物体の速さは何m/sになるか求めよ。
質量4.0kgの小球Aと質量2.0kgの小球Bの衝突
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2021年02月08日
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