2021年02月08日

高校物理「力学」「力積」「運動量」バットでボールを打ち返すときの力積

高校物理「力学」「力積」「運動量」バットでボールを打ち返すときの力積

◆問題

ピッチャーの投げたボールをバッターがセンター方向に打ち返した。ピッチャー、バッター、センターは一直線上に位置し、ボールの質量は0.15kg,ピッチャーの投げたボールの速さは30m/s,バッターの打ち返したボールの速さは30m/s,仰角60°だったとき、次の問いに答えよ。

(1) ボールがバットから受けた力積の大きさはいくらか。


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◆解説

力積と運動量の間には、

「力積=運動量の変化」という関係があります。

今回のように、物体の運動状態の変化がわかると、そこから力積の大きさを求めることができます。

バットに当たる直前の運動量は、ピッチャーからバッターへの水平方向で、0.15×30=4.5kg・m/sです。

バットに当たった直後の運動量は、バッターからピッチャーへの方向仰角60°で、0.15×30=4.5kg・m/sです。

この運動量の変化が力積です。
運動量はベクトルなので、ベクトルとしての差を考えます。

バットに当たる前後では、反対向きになって仰角60°なので、2つの運動量ベクトルのなす角は120°です。

この形で図を考えると、120°の角をはさむ2辺が4.5の二等辺三角形ができます。
この残り1辺がベクトルの差であり、力積です。

1:2:√3の直角三角形ができるので、求める力積をIとすると、

2:√3=4.5:I/2
  I=4.5√3

有効数字を2桁とすれば、7.8N・s


つづく


◆関連問題
静止している質量1.2kgの物体に、一定の大きさ1.8Nの力を2.0秒間加えた。この物体の速さは何m/sになるか求めよ。
質量4.0kgの小球Aと質量2.0kgの小球Bの衝突


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posted by えま at 21:04| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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