高校化学「化学反応式と数量の関係」1.2gのアルミニウムと反応する硫酸
◆問題
アルミニウムに希硫酸を加えると、水素が発生し、硫酸アルミニウムAl2(SO4)3を生じる。この反応について、次の問いに答えよ。
(1) この化学変化を化学反応式で表せ。
(2) 1.2gのアルミニウムと反応する硫酸は何gか。
解答はこのページ下に掲載します。
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高校化学「精講」シリーズ
(1) この化学変化を化学反応式で表せ。で、化学反応式は
2Al+3H2SO4→Al2(SO4)3+3H2
であることがわかりました。
化学反応式の係数は、反応する物質の個数の比、すなわち、物質量の比を表します。
今回は1.2gのアルミニウムと反応する硫酸の質量を求めます。
アルミニウムと硫酸は、係数から2:3の比で反応することがわかります。
この比は質量の比ではなく、物質量の比です。
だから、1.2gのアルミニウムは何molなのかを求める必要があります。
アルミニウムの原子量は27なので、
1.2/27=4/90=2/45[mol]
です。
アルミニウム:硫酸=2:3なので、反応する硫酸は、
(2/45)×(3/2)=3/45=1/15[mol]
とわかりますね。
硫酸の質量を聞いているので、1/15[mol]の硫酸は何gかを求めます。
硫酸の分子量は、1×2+32+16×4=98だから、
98×1/15=6.53…
有効数字を2桁とすれば、6.5g
となります。
次の問題→標準状態で1.4Lの水素を得るとき
◆関連項目
アセチレンと酸素の反応
炭化カルシウムと水の反応
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2021年03月30日
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