先日発売した数列の書籍から1問ご紹介します。
■ 問題
「 一般項がan=n・2^(n-1)で表される数列の初項から第n項までの和Snを求めよ。」
このときは最初にどうすれば良いでしょうか?
あまり悩まず、パッと選択肢を選んで、次のページへ!
■ 選択肢
@ 等差数列と等比数列の積だから、等差数列の和の式と
等比数列の和の式を掛ける
A 一般項がわかっているからΣで書いて、当てはまる公式を探す
B 初項からいくつかの項を並べて書いてみる
C こんな問題見たことないので、パス!
★★ お知らせ ★★
AE個別学習室(えまじゅく)水戸教室では、各大学の入試対策も行っています。過去問を中心に、基礎からやり直す人から医学部を目指す人まで、理系文系全科目の指導が可能です。
マンツーマンの授業なので「ゼロからのスタートの人は中学の復習から」「基本ができている人は応用問題の解き方中心に」など、ひとりひとりの状況に合わせて授業を行います。浪人生や社会人の再受験も基礎から丁寧に指導します!
適切な時期に適切な対策をすれば、どんな目標でも達成可能です。志望校を諦める前に、まずは一度ご相談ください。
■ 選択肢の解答
B 初項からいくつかの項を並べて書いてみる
n・2^(n-1)を分解してみると、nは等差数列、2^(n-1)は等比数列です。このような、等差数列と等比数列の積の形の数列はΣの公式を適用できません。そんなときは、初心に戻って、まずは具体的に項を並べて書いてみると良いです。
1・1+2・2+3・2^2+4・2^3+……+(n−1)・2^(n-2)+n・2^(n-1)
具体的に書いてみると、当然この通りになりますね。まずはこのテの問題の場合は、このように書いてみることから始める。と覚えておくと良いです。
■ 解答解説
まず、それぞれの項を書いたら、次は「等比数列の公比を掛けて、1個ずらして引く」と考えます。
Sn=1・1+2・2+3・2^2+……+(n−1)・2^(n-2)+n・2^(n-1)
−)2Sn= 1・2+2・2^2+3・2^3+……+(n−1)・2^(n-1)+n・2^n
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
−Sn= 1 + 2 + 2^2 + 2^3+……+2^(n-2)+2^(n-1)−n・2^n
こうすると、右辺の−n・2^n以外の部分が等比数列となるので、普通の公式を使うことができますね!等比数列の部分は初項1,公比2なので、
−Sn=1・(2^n−1)/(2−1)−n・2^n
=2^n−1−n・2^n
Sn=n・2^n−2^n+1 ←両辺の符号を変えて順番を変えた
=2^n・(n−1)+1 ←2^nでくくった
この問題は次の書籍のP.41に掲載されています。書籍では、間違いの選択肢のコメントや計算式、類題とその解答解説も掲載しています。
◆関連項目
等差数列
等比数列
数列まとめ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
20年以上の実績。全学年、英・数・理をはじめ全教科対応
最高級の指導を提供します!メール添削も好評です!
プロ家庭教師の江間です。 AE個別学習室(えまじゅく)
http://www.a-ema.com/k/ http://www.a-ema.com/j/
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ラベル:数学