2021年04月10日

高校数学「数列」群数列1|2,3|4,5,6|…

高校数学「数列」群数列1|2,3|4,5,6|…

先日発売した数列の書籍から1問ご紹介します。


■ 問題

  「  自然数の列を次のように、第n群にはn個の数が入るようにする。
 1|2,3|4,5,6|7,8,9,10|11,……
 このとき、第n群の最初の項を求めよ。」



このときは、第n群までの最初の項を取り出して数列とみなして解くことも
できますが、他にはどんな方法が可能でしょうか?
あまり悩まず、パッと選択肢を選んで、次のページへ!


■ 選択肢

 @ 第1群から第(n−1)群までに何個の数があるか求める

 A 自然数の列を区切ると等比数列になるので、等比数列の公式を使う

 B 自然数の列は等差数列なので、普通に等差数列の公式を使う

 C どれでもない


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■ 選択肢の解答

 @ 第1群から第(n−1)群までに何個の数があるか求める

 第n群の最初の項は、第(n−1)群の最後の項の次の項ですね。だから、第(n−1)群までに何個の数(項)があるかわかれば、それに1を足せばOK!というわけです。


■ 解答解説

 第n群の最初の項を求めるには、第(n−1)群までの項数を求める必要があります。「第n群にはn個の数が入る」ので、第1群には1個の数が入り、第2群には2個の数が入り、第3群には3個、第4群には4個……となっていくので、第(n−1)群までの項数は、1からn−1までの和になります。
つまり、第(n−1)群までには、

 Σ[k=1〜n-1]k=(1/2)n(n−1)

だけの数があり、第(n−1)群の最後の項は(1/2)n(n−1)であることがわかります。これに1を足したのが第n群の最初の項なので、求める数は、

(1/2)n(n−1)+1=n^2/2−n/2+1

これで終わりでも構いませんが、さらに(1/2)でくくると模範的です。

          =(1/2)(n^2−n+2)


この問題は次の書籍のP.45に掲載されています。書籍では、間違いの選択肢のコメントや計算式、類題とその解答解説も掲載しています。



◆関連項目
群数列
数列まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 09:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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