2021年04月13日

高校数学「数列」「漸化式」「階差数列」a1=−1,an+1=an+3n

高校数学「数列」「漸化式」「階差数列」a1=−1,an+1=an+3n

先日発売した数列の書籍から1問ご紹介します。


■ 問題

  「 次のように定められた数列の一般項anを求めよ。
 a1=−1,an+1=an+3n (n=1,2,3,…)」



このときは、第n群までの最初の項を取り出して数列とみなして解くことも
できますが、他にはどんな方法が可能でしょうか?
あまり悩まず、パッと選択肢を選んで、次のページへ!


■ 選択肢

 @ 初項が−1,公差が3の等差数列

 A 初項が−1,公差が3nの等差数列

 B 初項が−1,公比が3nの等比数列

 C 初項が−1,階差数列が3n


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■ 選択肢の解答

 C 初項が−1,階差数列が3n

 an+1=an+3nは、第n項に3nを足すと第n+1項になる。ことを意味します。次の項に行く度に3nを足し続ける。というわけです。足し続ける数は3nだから、項数によって段階的に変化します。つまり、これは階差数列を用いた数列を漸化式で表したものです。



■ 解答解説

 この数列anは階差数列をbn=3nと考えて計算すればOKですね!

P.33にも掲載したように、an=a1+Σ[k=1〜n-1]bkだから、

an=−1+Σ[k=1〜n-1]3k
  =−1+3・(1/2)・(n−1)・(n−1+1)
  =−1+(3/2)n(n−1)
  =(3/2)n^2−(3/2)n−1


この問題は次の書籍のP.57に掲載されています。書籍では、間違いの選択肢のコメントや計算式、類題とその解答解説も掲載しています。



◆関連項目
群数列
数列まとめ


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ラベル:数学
posted by えま at 22:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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