先日発売した数列の書籍から1問ご紹介します。
■ 問題
「 次のように定められた数列の一般項anを求めよ。
a1=−1,an+1=an+3n (n=1,2,3,…)」
このときは、第n群までの最初の項を取り出して数列とみなして解くことも
できますが、他にはどんな方法が可能でしょうか?
あまり悩まず、パッと選択肢を選んで、次のページへ!
■ 選択肢
@ 初項が−1,公差が3の等差数列
A 初項が−1,公差が3nの等差数列
B 初項が−1,公比が3nの等比数列
C 初項が−1,階差数列が3n
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■ 選択肢の解答
C 初項が−1,階差数列が3n
an+1=an+3nは、第n項に3nを足すと第n+1項になる。ことを意味します。次の項に行く度に3nを足し続ける。というわけです。足し続ける数は3nだから、項数によって段階的に変化します。つまり、これは階差数列を用いた数列を漸化式で表したものです。
■ 解答解説
この数列anは階差数列をbn=3nと考えて計算すればOKですね!
P.33にも掲載したように、an=a1+Σ[k=1〜n-1]bkだから、
an=−1+Σ[k=1〜n-1]3k
=−1+3・(1/2)・(n−1)・(n−1+1)
=−1+(3/2)n(n−1)
=(3/2)n^2−(3/2)n−1
この問題は次の書籍のP.57に掲載されています。書籍では、間違いの選択肢のコメントや計算式、類題とその解答解説も掲載しています。
◆関連項目
群数列
数列まとめ
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ラベル:数学