中学数学では、基本的に以下の公式が使えれば大丈夫です。
★ 展開・・・(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab
★ 因数分解・・・x2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)
★ 展開・・・(x+a)(x−a)=x2−a2
★ 因数分解・・・x2−a2=(x+a)(x−a)
★ 展開・・・(a+b)2=a2+2ab+b2
★ 因数分解・・・a2+2ab+b2=(a+b)2
◆◆ 2乗引く2乗の展開・因数分解 ◆◆
この記事では、これらの展開・因数分解の公式のうち、「2乗引く2乗」のパターンの公式を取り上げます。
★ 展開・・・(x+a)(x−a)=x2−a2
★ 因数分解・・・x2−a2=(x+a)(x−a)
◆◆ 数字は同じで符号だけ違うならこのパターン ◆◆
まずは展開の場合について考えます。
(x+a)(x+b)のときと同じく「足したらxの係数、掛けたら定数項」と考えてみると、
(x+a)(x−a)=x2+(a−a)x+a×(−a)
=x2+0x−a2
=x2−a2
aと−aだから、足したらゼロ、掛けたら−a2ですよね。
このように、数字の部分が同じで符号だけ違う場合に、このパターンになります。
この場合の特別な公式と考えなくても、展開は全く問題なくできる人が多いと思います。
でも、公式で一発でできた方が速いし楽ですし、因数分解をするためには公式としてわかっていないとツラいです。
★ 展開・・・(x+a)(x−a)=x2−a2
◆◆ 2乗引く2乗ならこのパターン ◆◆
そして、この逆が因数分解です。
何かの2乗から何かの2乗を引いている形になっているときは、
★ 因数分解・・・x2−a2=(x+a)(x−a)
このように因数分解することができます。
普通の「掛けてa,足してb」のパターンに慣れてくると、このパターンの場合に「項が2つしかない!やばい!わかんない!」となってしまう人が多いです。項が2つしかない場合の因数分解は、中学ではほとんどこの「2乗引く2乗」になります。わからなくなったときは、「もしかして、これって何かの2乗かな?」と考えてみると解決するかも?
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◆関連項目
因数分解の手順
x2+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)
(a+b)2=a2+2ab+b2
展開・因数分解まとめ
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ラベル:数学