2021年05月12日

高校物理「気体の状態変化」「定圧変化」放出した熱量

高校物理「気体の状態変化」「定圧変化」放出した熱量

なめらかなピストンを持つシリンダー内に、1.5molの単原子分子からなる理想気体が入っている。一定の圧力下で、その気体の温度を60℃から30℃まで下げるとき、気体が外部へ放出する熱量はいくらか。ただし、気体定数を8.3J/(mol・K)とする。


単原子分子の定圧モル比熱をCpとすると、Cp=(5/2)Rですね。


解き方の習得におすすめの問題集です。



定圧変化でも、n[mol]の気体の温度をΔT[K]上昇させるのに必要な熱量Q[J]との関係は基本的に定積変化のときと同じです。

定積モル比熱はCvで表しましたが、定圧モル比熱はCpで表して、

Q=nCpΔT

の関係式が成り立ちます。

定圧モル比熱はCp=(5/2)Rで、この問題では、n=1.5,R=8.3,ΔT=30−60=30です。
これらを代入して計算してみましょう!

Q=1.5×(5/2)×8.3×(−30)
 =(15/4)×8.3×(−30)
 =−933.75

有効数字を2桁とすると、Q=−9.3×10^2[J]

マイナスなので、9.3×10^2[J]の熱量を外部に放出したことになります。


◆関連問題
定積変化断熱変化内部エネルギー状態方程式


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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