高校物理「気体の状態変化」「定圧変化」放出した熱量
なめらかなピストンを持つシリンダー内に、1.5molの単原子分子からなる理想気体が入っている。一定の圧力下で、その気体の温度を60℃から30℃まで下げるとき、気体が外部へ放出する熱量はいくらか。ただし、気体定数を8.3J/(mol・K)とする。
単原子分子の定圧モル比熱をCpとすると、Cp=(5/2)Rですね。
解き方の習得におすすめの問題集です。
定圧変化でも、n[mol]の気体の温度をΔT[K]上昇させるのに必要な熱量Q[J]との関係は基本的に定積変化のときと同じです。
定積モル比熱はCvで表しましたが、定圧モル比熱はCpで表して、
Q=nCpΔT
の関係式が成り立ちます。
定圧モル比熱はCp=(5/2)Rで、この問題では、n=1.5,R=8.3,ΔT=30−60=30です。
これらを代入して計算してみましょう!
Q=1.5×(5/2)×8.3×(−30)
=(15/4)×8.3×(−30)
=−933.75
有効数字を2桁とすると、Q=−9.3×10^2[J]
マイナスなので、9.3×10^2[J]の熱量を外部に放出したことになります。
◆関連問題
定積変化、断熱変化、内部エネルギー、状態方程式
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2021年05月12日
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