2021年05月27日

高校数学「平方根」「整数部分と小数部分」1/(2−√3)

高校数学「平方根」「整数部分と小数部分」1/(2−√3)

先日発売した10秒でわかる高校数学1A「数と式」の考え方から1問ご紹介します。


■ 問題

「1/(2−√3)の整数部分aと小数部分bを求めよ。」


この問題での「整数部分」「小数部分」とは何でしょうか?
あまり悩まず、パッと選択肢を選んで、次のページへ!


■ 選択肢

 @ 整数は1と2。小数は√3

 A 1/(2−√3)の式の値のうち、小数点以上の部分が整数部分、
小数点以下の部分が小数部分

 B 小数になるのは√3なので、整数部分は1,小数部分は√3−1

 C 小数になるのは2−√3なので、整数部分は2,小数部分は−√3


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■ 選択肢の解答

 A 1/(2−√3)の式の値のうち、小数点以上の部分が整数部分、
小数点以下の部分が小数部分

 一般に、小数を用いて表される数の、
  ・小数点以上の部分が「整数部分」
  ・小数点以下の部分が「小数部分」
です。つまり、小数部分は、もとの数から整数部分を引いたものになります。
 例えば、√2=1.414…なので、√2の整数部分は1,小数部分は√2−1です。


■ 解答解説

 まずは、値を調べやすい形に変形します。つまり有理化します。

1/(2−√3)=(2+√3)/{(2−√3)(2+√3)}
      =(2+√3)/(4−3)
      =2+√3

1<√3<2なので、3<2+√3<4ですね。
つまり、2+√3=3.……という小数になります。
ならば、整数部分a=3ですね。

そして、整数部分を引いた残りが小数部分なので、
b=2+√3−3
 =√3−1


この問題は次の書籍のP.53に掲載されています。書籍では、間違いの選択肢のコメントや見やすい計算式、類題とその解答解説も掲載しています。



◆類題
絶対値を含む方程式(基本)
絶対値を含む方程式(やや難しい)


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ラベル:数学
posted by えま at 21:00| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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