2021年06月05日

高校物理「単振動」「等速円運動」Qの速度と加速度

高校物理「単振動」「等速円運動」Qの速度と加速度

◆問題

物体Aがなめらかな水平面上の点Oを中心に、半径A,角速度ωの等速円運動をしている。この物体Aの運動を点Oの真上から見ることにする。
点Oを通るように南北方向にx軸をとり、点Oのx座標を0とする。x=0の点のうち、点Oの東側の点をP0とし、時刻t=0のとき物体Aは点P0を円周方向の上向きに通過していったとする。

(1) 物体Aが、時刻t1に円周上のP0とx軸の間のある点P1まで移動していたとき、t=0からt1までの回転角θ1と周期Tを求めよ。

(2) P1からx軸に下ろした垂線の足を点Qとするとき、点Qのx座標を求めよ。

(3) 点Qにおける速度v,加速度aを求めよ。


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◆解説

点Qの速度は、物体Aの、円周上の点P1での速度の円周方向の成分になります。

円周上での速度は、v=rωより、v=Aωですね。

この速度は接線方向の速度なので、接線を引き、直角三角形を作ると、斜辺がAωになります。
θは頂点Pの位置の角なので、求める速度vは、三角比を用いて、

v=Aωcosθ=Aωcosωt


円運動の加速度は円の中心方向になります。
円周上での加速度はa=rω^2よりa=Aω^2ですね。点P1をx軸に投影した点Qでは加速度は進行方向と反対向きなので、マイナスです。

これも同様に直角三角形を作って、三角比を用いると、

a=−Aω^2・sinωt


次の問題→aとx座標の関係式


ちなみに、ここで求めた式も、それぞれ公式としても覚えた方がよいものです。
この加速度の公式には必ずマイナスがつきますが、速度の方向と加速度の方向を考えると、必然的にマイナスが必要になります。
運動の方向に注意して場合分けして、円周上のどの位置にあってもマイナスが必要であることを確認しておくとよいと思います!


◆関連問題
鉛直ばね振り子

◆関連項目
等速円運動角速度周期、振動数向心力
円運動まとめ


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posted by えま at 07:00| Comment(0) | 高校物理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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